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微睡みの中で
第8章 微睡み。
休憩中、沙耶香へ「今日は部屋へ行く」と連絡をし、仕事が終わると駅まで早足で向かい、電車に乗り込んだ。
──家の鍵を開けると、部屋には既に電気が付いていた。
沙耶香の居る部屋に入ろうとすると、目の前で扉が開き、部屋着の沙耶香がにこりと微笑んだ。
「あ…今帰ってくる物音がしたから。おかえりなさい。ご飯、温めるわね。一緒に食べ…」
おかえりと言いながら、夕飯の準備をしてくれるのはいつものことなのに、この日常がいつも以上になんだか嬉しくて、「ただいま」といいながら沙耶香を抱き締めた。
「ちょっ…どうしたの?聡…?」
「んー…」
「仕事でやなことでもあったの?」
「違うよ」
沙耶香の匂いを胸いっぱいに吸い込んで、そのままベッドに導いて、唇を奪う。
「ん…っ!…っ?…聡、ご飯は…っ?それに明日も仕事じゃ…」
「…そうだけど…今シたい…ダメ?」
少し甘えるように抱きつくと沙耶香はクスクス笑い、しょうがないなと呟いてキスを仕返してきた。
吐息混じりに熱いキスをしながら服を脱がせて、温かな柔肌に指を這わせる。
「んっぁ…ッ」
乳房の先端を指先で転がすと、ピクッと身悶える。
唇、頬、首筋に自分の舌を這わせながら、沙耶香の身体を愛撫していく。
「聡…ッん…ぅ…はぁ…っ」
沙耶香の気分がノッてきたところでパンツの上から指で筋を数回なぞり、肉豆を優しく撫でてみる。