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微睡みの中で
第1章 空教室
それから数日。
この前期の間、男友達といる以外では殆ど莉奈と過ごしていた気がする。
というよりも、莉奈が俺と一緒に居るようにしていた。
退屈した覚えがなかった。それなりにいつも楽しくて。
確かにエロい事ばっかしてたけど、高3の前期も終わり。
18歳の夏か…なんとなくいい響きだ。
課題もたっぷりだろうけど。
HRも終わって帰るとき、「おい聡っ」と声をかけられた。
「なんだよ…」
こいつは翔馬。
なんとなくサルっぽいのだ。
名前が「翔く馬」なのに言動も行動もサル。
とんだ詐欺だ。
…俺も大抵、「聡」なんて名前負けしてるけど。
「夏休み、どうすんだよ?」
「どうって…莉奈と祭り行くくらい?他にもちょくちょく予定入るかもしれんけど…」
「あー、そうか。お前、莉奈ちゃんいるもんなー」
「なんだよ、別に付き合ってるわけじゃねえけど…」
「…そう、ふぅん」
翔馬はチラッと疑いの目を見せたが、すぐににこやかになって俺の肩に腕を回してきた。
この前期の間、男友達といる以外では殆ど莉奈と過ごしていた気がする。
というよりも、莉奈が俺と一緒に居るようにしていた。
退屈した覚えがなかった。それなりにいつも楽しくて。
確かにエロい事ばっかしてたけど、高3の前期も終わり。
18歳の夏か…なんとなくいい響きだ。
課題もたっぷりだろうけど。
HRも終わって帰るとき、「おい聡っ」と声をかけられた。
「なんだよ…」
こいつは翔馬。
なんとなくサルっぽいのだ。
名前が「翔く馬」なのに言動も行動もサル。
とんだ詐欺だ。
…俺も大抵、「聡」なんて名前負けしてるけど。
「夏休み、どうすんだよ?」
「どうって…莉奈と祭り行くくらい?他にもちょくちょく予定入るかもしれんけど…」
「あー、そうか。お前、莉奈ちゃんいるもんなー」
「なんだよ、別に付き合ってるわけじゃねえけど…」
「…そう、ふぅん」
翔馬はチラッと疑いの目を見せたが、すぐににこやかになって俺の肩に腕を回してきた。