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微睡みの中で
第1章 空教室
「ま!今年の夏も海行くぞ海!」
「は!?突然なんだよお前…って海は高校にあがってから調子のったお前に無理やり誘われて毎年いってるじゃんか。惨敗しまくってるじゃん」
「だって高校最後の夏だぜ?いつでもいいから夏休み中に海に行くんだよ!ビキニのお姉さん見に行ってさ、今度こそ捕まえんだよ!浩太も拓哉も一緒だって」
「あいつらいるなら俺はいらねーだろ、大体男だけで海なんて…」
「だから!向こうで捕まえるんだろー!?」
「あぁもう、分かったよ…」
翔馬とは小学校からの付き合い。
無理矢理断ろうとしても無理矢理誘ってくる奴だから、断ろうとするだけ無駄なのは知ってたはずだ。
「でもさ、莉奈ちゃんかわいいのになんで付き合わないの?お前。俺だったらすぐ付き合うのに…もったいねえよ」
「それが出来たら悩まねえよ。だったら自分から仕掛けてみれば?」
「うるせえよ、この野郎」
莉奈の話をしながら翔馬と廊下を歩いていると、莉奈がこちらに向かっていて、俺に気付いた。
が、翔馬と一緒にいる姿を見て、ちょっと迷いながらもにこにこしながらこっちへ来た。
「おー莉奈ちゃん!噂をすれば」
「翔馬くん、聡!噂って何?一緒に帰るの?」
「え?いや、なんでもねえよ、このサルがつきまとってるだけ」
「ひどい!聡のばかー!大嫌いっ!」
「お前みたいなサルに好かれてもなぁ~、嫌いで結構」
「ふん。まあ俺はもう帰るよ、莉奈ちゃん聡に気をつけてね」
「あっ、帰っちゃうんだ。さ、聡に…?気をつけるね?」
莉奈はふふふっと笑いながら翔馬に手を振った。
翔馬は俺よりも多分莉奈を気遣って帰ったんだと思う。
なんだかんだで空気の読める奴。
「は!?突然なんだよお前…って海は高校にあがってから調子のったお前に無理やり誘われて毎年いってるじゃんか。惨敗しまくってるじゃん」
「だって高校最後の夏だぜ?いつでもいいから夏休み中に海に行くんだよ!ビキニのお姉さん見に行ってさ、今度こそ捕まえんだよ!浩太も拓哉も一緒だって」
「あいつらいるなら俺はいらねーだろ、大体男だけで海なんて…」
「だから!向こうで捕まえるんだろー!?」
「あぁもう、分かったよ…」
翔馬とは小学校からの付き合い。
無理矢理断ろうとしても無理矢理誘ってくる奴だから、断ろうとするだけ無駄なのは知ってたはずだ。
「でもさ、莉奈ちゃんかわいいのになんで付き合わないの?お前。俺だったらすぐ付き合うのに…もったいねえよ」
「それが出来たら悩まねえよ。だったら自分から仕掛けてみれば?」
「うるせえよ、この野郎」
莉奈の話をしながら翔馬と廊下を歩いていると、莉奈がこちらに向かっていて、俺に気付いた。
が、翔馬と一緒にいる姿を見て、ちょっと迷いながらもにこにこしながらこっちへ来た。
「おー莉奈ちゃん!噂をすれば」
「翔馬くん、聡!噂って何?一緒に帰るの?」
「え?いや、なんでもねえよ、このサルがつきまとってるだけ」
「ひどい!聡のばかー!大嫌いっ!」
「お前みたいなサルに好かれてもなぁ~、嫌いで結構」
「ふん。まあ俺はもう帰るよ、莉奈ちゃん聡に気をつけてね」
「あっ、帰っちゃうんだ。さ、聡に…?気をつけるね?」
莉奈はふふふっと笑いながら翔馬に手を振った。
翔馬は俺よりも多分莉奈を気遣って帰ったんだと思う。
なんだかんだで空気の読める奴。