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微睡みの中で
第2章 部屋
「でも私はエッチとか…好きな人としかしないよ。私、聡が好きだから、聡と以外したことないんだよ…」


「……」


「私も聡に好きって言ってほしいよ…」


「莉奈…」


莉奈は寂しそうな顔で、俺の膝に乗ってきた。


その細い身体が俺を抱きしめるが、俺はその身体を剥がした。


「さと…っ」


泣きそうな目に、うわずった声で俺を見つめてくる。


そんな顔するなよ…。


最初は莉奈の家に泊まって、ヤりまくろうだなんて考えてたけど。


莉奈がマジな顔で歯止めが効かなくなったといっていて、俺もいよいよその気持ちに答えを出さなくては行けない状況だ。


頭の中でじっくりと今までのことを考えてみる。


暇なときがほとんどなかったくらい、楽しく過ごせてはいた。


セックスをするような仲になっても、俺の中では何故か友達止まりだった。


好きになろう、好きになろうとするたび、むしろその気持ちから遠ざかっているような。



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