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微睡みの中で
第3章 翻弄
「私沙耶香っていうの。よろしくね」
「聡です」
「聡クン、ね…。彼女いないの?」
その質問に口ごもった。
一瞬莉奈のことが頭に浮かんだけど、もう終わらせたんだ。
答えに迷う必要はない。
「彼女は…いないですね」
「ふうん。そおなんだ、まっあんな雰囲気の男友達と来るくらいだし、居ないか」
沙耶香は少し黙り、飲み物をストローで口にしたあとまた話しはじめた。
「あの3人みたいにお気楽に恋愛ができればねえ…あの子達、簡単に付き合って簡単に別れちゃうのよね。私恋愛ってよくわからないの。一晩だけとか身体だけっていうのはよくあるけどね?恋愛ってなると慎重になりすぎちゃうっていうか、ふふ」
綺麗に色のぬられた足の爪先を見ながら言う沙耶香に俺はなんだか親近感のようなものを感じた。
自分自身とどこか似ているような気がした。
いやむしろ同じような感覚だった。
「身体だけだったらさ、他の感情なんて要らないし。もちろん相手のこと嫌いじゃないし。でもなんか…感情ってうまく説明できなくて…って私10代の子にこんな話…」
沙耶香は「変な話でごめんね」と一言謝ってシートの上で仰向けになった。
「聡です」
「聡クン、ね…。彼女いないの?」
その質問に口ごもった。
一瞬莉奈のことが頭に浮かんだけど、もう終わらせたんだ。
答えに迷う必要はない。
「彼女は…いないですね」
「ふうん。そおなんだ、まっあんな雰囲気の男友達と来るくらいだし、居ないか」
沙耶香は少し黙り、飲み物をストローで口にしたあとまた話しはじめた。
「あの3人みたいにお気楽に恋愛ができればねえ…あの子達、簡単に付き合って簡単に別れちゃうのよね。私恋愛ってよくわからないの。一晩だけとか身体だけっていうのはよくあるけどね?恋愛ってなると慎重になりすぎちゃうっていうか、ふふ」
綺麗に色のぬられた足の爪先を見ながら言う沙耶香に俺はなんだか親近感のようなものを感じた。
自分自身とどこか似ているような気がした。
いやむしろ同じような感覚だった。
「身体だけだったらさ、他の感情なんて要らないし。もちろん相手のこと嫌いじゃないし。でもなんか…感情ってうまく説明できなくて…って私10代の子にこんな話…」
沙耶香は「変な話でごめんね」と一言謝ってシートの上で仰向けになった。