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微睡みの中で
第4章 祭
元々インテリ系って感じの顔をしているが、メガネのおかげでそれが倍増している。


メガネ越しの優しい目元で女性にかなり人気があるとか。


でも瑞貴によると鬼畜らしい。
いわゆる「鬼畜眼鏡」なんだとか。


優しそうな顔からはそんなのなかなか想像できな…って兄貴の彼氏のそういうところとか、考えちゃだめだろ…!


「俺達もお祭り行ってたんだけどね、さすがにもう夜遅いからってさ…その、と、泊まってくから…」


「そうなんだ。そういうことなら、どうぞゆっくりして行ってください」


「ありがとう」


にっこりと笑うその顔はまさに紳士であった。


どうせ祭り会場でイチャイチャしてたんだろうけど…。


ゲイとはいえお互い好きあって付き合ってる訳だし、なんか距離感もいい感じ。


なんでそんなに器用なんだろう。


付き合ってる期間が長いだけに不思議だ。


身内にこんなにいいカップルが居るのに、なかなか学べない俺って…。


2人の邪魔をするのもなんなので、俺はなるべく早めに自分の部屋に戻った。
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