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あなたからは逃げられない
第3章 それは私のすること



「美味い。この辛子マヨネーズがいい感じだな。」


ずばりと入っているものを当てられた。
私もよく好きで作るサンドウィッチ。それに塗るマヨネーズは辛子マヨネーズと決めている。


「よかったぁ。」

「料理するのか?」

「しますよ。こっちに出てきてからずっと一人暮らしで節約するために自炊ですから。」



親の仕送りを使わないひねくれた私だから節約して自分のバイトの給料で全てやっている。
ずばり当てた龍輝さんも料理するのが分かる。


「なぁ。敬語やめろよ。」

そうだ。歳上だし初めてあった時からずっと敬語だ…

「努力します。…するっ…」


そう言えば龍輝さんは何歳なんだろう。
家族は?血液型は?誕生日は?と聞きたいことがたくさんある。だけど1番聞きたかった年齢を聞いてみることにした。


「龍輝さんは何歳なんですか?」

聞いたのに龍輝さんはこっちをじっと見ているだけで答えてくれない。なぜだろうと思ったら小さい声で敬語。と言った。


「な、何歳なの?!」

「もうすぐ32」

32?!私と一回り違うってことだ。

「見えないですね!若く見られます?」

彼は敬語を使うと答えてくれないみたいで黙っているだけだった。


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