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それでも、好き。
第4章 夏祭り
翌日は、隣の地区のお祭りだった。ここは華やかで踊り連や花火大会もある。

萌は当然田口くんと約束していたのだが、本部前で待っていてもなかなか来ない。

あっ!

『田口くぅーん!』

こちらに来る田口くんを見つけた。手を振った。

・・・ん?

萌の前をすっと、すっと通り越した。

しかも年上の女の人がベッタリと腕を回して離さない。

「あれさ、俺らのおばさん。母さんの妹32歳。」



友生が横にいた。

「萌、なんだかあいつら昨夜何かあったみたいでさ、朝からあの調子なんだよ。」

『本当?信じたくない。』

「なんなら尾行してみるか。」

本当はしたくないけど、友生について行くことにした。

なんとなく萌も友生に手をつかまれてグイグイ歩いていた。

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