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それでも、好き。
第1章 赤と黒のカバン
赤と黒のカバンしょって仲良く登下校。
黄色い学校のお揃いの帽子が似合わない、どう見ても
アイドルとジャニーズのカップルに見える。
そんな2人だけど、今日だけは、離れて下校。
だって・・・
『田口君!これ、編んだの。受け取って!』
「ああ、ありがとう。」
『田口君!作ってきたの。食べて!』
「ありがとう。」
最後のバレンタインデー。4月からは学区でみんなバラバラになるし、私立に行く子だっている。
今日が最後の告白チャンス。
だから萌はあえて田口君のそばに行かなかった。相思相愛とも違う、不思議な関係のふたりだから、周りに色々思われたくなかった。
萌は勉強が好きだった。田口くんも頭がよかった。田口君のお父さんが官僚なこともあり、都内私立の共学に2人とも行くことになった。
黄色い学校のお揃いの帽子が似合わない、どう見ても
アイドルとジャニーズのカップルに見える。
そんな2人だけど、今日だけは、離れて下校。
だって・・・
『田口君!これ、編んだの。受け取って!』
「ああ、ありがとう。」
『田口君!作ってきたの。食べて!』
「ありがとう。」
最後のバレンタインデー。4月からは学区でみんなバラバラになるし、私立に行く子だっている。
今日が最後の告白チャンス。
だから萌はあえて田口君のそばに行かなかった。相思相愛とも違う、不思議な関係のふたりだから、周りに色々思われたくなかった。
萌は勉強が好きだった。田口くんも頭がよかった。田口君のお父さんが官僚なこともあり、都内私立の共学に2人とも行くことになった。