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それでも、好き。
第1章 赤と黒のカバン
家に帰ればお母さんが

「萌〜今日田口君とこに泊まって〜!お母さん夜勤なのよ。」

『はーい。』

私は田口君にバレンタインあげないもん。好きなわけじゃない。

こんなに幼いのにセックスフレンドなんだ・・・。

お母さんのいない時に泊まって一緒にお風呂に入って・・・

「萌ちゃん、今日も史生とお風呂はいってね。」

ベッドは大学生のお兄ちゃんが使ってた二段ベッドの上。

誰も全然気づいてないの。私と田口君がセックスしてるの。

どうしてなの?赤と黒のカバン背負っていたって、性に興味はあるし、こんなに近くにいたら・・・。

「萌、お風呂入るよ。」

『はーい。』
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