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女子大生、文香の受難
第1章 受難1・藪名の診察
文香は風邪などで医者にかかるとき、この聴診器を使う診察が一番苦手だった。思春期に入って胸が成長してきてから特に、男性の医師からの視線が気になるようになったのだ。
文香はセーターの裾をそっと捲った。腹より上部を医師の目にさらさない程度に、角度に気をつけて。余分な肉の付いていない真っ白な腹を、藪名の持つ聴診器が滑る。突然の冷たさにぴくりと身じろぎしてしまうが、文香は目を逸らして耐えた。
一方、藪名は心中で舌なめずりしていた。今日はたまたま文香以降に順番待ちしている患者はおらず、じっくりと時間を費やせるからである。実のところ彼は、文香のような若くて気弱そうな患者を見付けては執拗に触診することを日々の楽しみとしていたのだ。
(たまんねぇな……見たところ華奢な割りにDかEカップは有りそうだし、腰回りには程よく肉がついててエロい体してやがる。顔も気弱そうで俺の好みだしな)
「美澄さん。悪いけど、お腹だけじゃなくてもう少し上の方の音も聴かなきゃいけないから、下着を外してもらってもいいですかね」
「あ、はい……」
藪名の目論見などつい知らず、文香はおずおずとブラジャーのホックを外す。すると、支えを失った両胸が重力に任せ、たゆんと揺れ落ちた。セーターの上からでも分かるほどのその動きに、藪名は生唾を飲む。
「それじゃあ失礼して」
聴診器が心臓の方に近づく。そのとき藪名の中指が下乳に触れ、文香はびくっと跳ねた。思わず抗議の声が漏れる。
「あ、あの」
「すみません、動くと正しい音が聴けないのでね。我慢してくださいね……」
恥ずかしさで体温が一段と上がったようで、頭がくらくらしてくる。
諫められて椅子に座り直すと、聴診が再開された。聴診器を摘まんでいない三本の指が順番に文香の谷間を撫で擦る。そろり、そろりと乳房の輪郭に沿って産毛を撫でるように動かされれば、言いようのない感覚が文香の背中を走った。いわゆるフェザータッチで愛撫されたことによる快感なのだが、他人に愛撫された経験の無い文香には分からないことである。
文香はセーターの裾をそっと捲った。腹より上部を医師の目にさらさない程度に、角度に気をつけて。余分な肉の付いていない真っ白な腹を、藪名の持つ聴診器が滑る。突然の冷たさにぴくりと身じろぎしてしまうが、文香は目を逸らして耐えた。
一方、藪名は心中で舌なめずりしていた。今日はたまたま文香以降に順番待ちしている患者はおらず、じっくりと時間を費やせるからである。実のところ彼は、文香のような若くて気弱そうな患者を見付けては執拗に触診することを日々の楽しみとしていたのだ。
(たまんねぇな……見たところ華奢な割りにDかEカップは有りそうだし、腰回りには程よく肉がついててエロい体してやがる。顔も気弱そうで俺の好みだしな)
「美澄さん。悪いけど、お腹だけじゃなくてもう少し上の方の音も聴かなきゃいけないから、下着を外してもらってもいいですかね」
「あ、はい……」
藪名の目論見などつい知らず、文香はおずおずとブラジャーのホックを外す。すると、支えを失った両胸が重力に任せ、たゆんと揺れ落ちた。セーターの上からでも分かるほどのその動きに、藪名は生唾を飲む。
「それじゃあ失礼して」
聴診器が心臓の方に近づく。そのとき藪名の中指が下乳に触れ、文香はびくっと跳ねた。思わず抗議の声が漏れる。
「あ、あの」
「すみません、動くと正しい音が聴けないのでね。我慢してくださいね……」
恥ずかしさで体温が一段と上がったようで、頭がくらくらしてくる。
諫められて椅子に座り直すと、聴診が再開された。聴診器を摘まんでいない三本の指が順番に文香の谷間を撫で擦る。そろり、そろりと乳房の輪郭に沿って産毛を撫でるように動かされれば、言いようのない感覚が文香の背中を走った。いわゆるフェザータッチで愛撫されたことによる快感なのだが、他人に愛撫された経験の無い文香には分からないことである。