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第1章 契り

目の前にはあちらこちらに脱ぎ散らかした服の山と一台のパソコンと走り書きしたメモが机に乱雑に置かれてる。今日という時間を迎えるまでの慌ただしい日々を思い起こした。また今からその日常が始まる。今日くらい余韻に浸りたいという甘い考えは持ち合わせてなかった。

眠い目をこすりながらパソコンの電源を入れ、その間に適当な服を着て仕事を始めた。

彼はもう寝たかな。寝ててほしい。
無理はしないでほしい。体を大切にしてほしい。
誰よりも誰よりもそう願ってる。