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魚の骨
第2章 透明
彼の体は熱く硬く男らしい部分と柔らかくて綺麗で弾力がある部分で出来ていて羨ましいほど飽きなかった。触れるたび新しい気持ちになり、彼の歴史を知りたくなり1番の彼の研究者でいたかった。

私から仕掛けたと思っていた初めてのキスは実は彼の罠だったのか、ミイラ取りがミイラになった話なのか研究し続けてる今もわからない。

キスだけの約束など口約束に過ぎない。
漏れる吐息に混じる言葉にならない言葉が、口約束に打ち勝った。「我慢しなきゃね」と言いながら彼の舌は下着の中に入り込んでいく。心の準備も出発も予定に入れてなかった体は羞恥心が先走り「恥ずかしい…恥ずかしい…」と答えるのが精一杯の謝罪だった。

ずらされた下着の中には私の女である象徴が見え隠れして、目をつぶった彼は舌先で場所を探しては音を立てた。
彼の姿を見て不思議と赤子の姿を連想した。
女の象徴だと思っていた胸は母親の象徴だったのかもしれない。私の胸を弄ぶ彼を見て自分の知らない母性がどこからか湧き出てきた。半世紀前も半世紀後もきっと彼には授乳が必要で、2時間おきの授乳が今1ヶ月おきの授乳に伸びたのかと思うと息子のように可愛くていじらしくなった。
授乳から顔を上げた彼に「今日はここまでね」と言われた。「今日はここまでよ」という日が来たらなんて顔をするんだろう。クスクス笑いそうになるのを堪えながら次の1ヶ月後に彼が大きくなってたらいいなと思った。



「付き合うとか付き合わないとかどうでもいいくらい好き」と伝え初めてキスした日、どうやら付き合ったことになってた。

母に昔、「私たちの世代は正式な告白はなくて、ラーメンすすりながら付き合ってるの?って聞いたら、おう!って答えたもんよ」と言われたことを思い出した。
私の一回り上の世代だと「セックスした日が付き合った日になる」と聞かされた。

二回り上の彼と彼から見て二周り下の私は、キスをしておでんを食べたら付き合ったことになっていた。




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