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魚の骨
第2章 透明
「ちゃんと告白してよ」と拗ねると3秒ほどで打たれたような文字で「前から好きでした。付き合ってください」と学生のような言葉が並んでた。微笑ましく眺めたのを覚えてる。前から好きって、私が好きだから好きになった好意の返報性に他ならないのに。

でもそれでよかった。私がずっと好きなら彼にずっと好かれる。彼を大切にしていたら、大切にされる。
大切にしよう。壊さないように守るようにあげれるものを全てあげて、大切にしよう。

結局私は私が好きで大切にされたいから、一番可愛いのは自分なことに変わりはない。
「人は鏡だから」と彼は話していた。
私のことを鏡だと思ってくれるなら、彼の前では良い子でいよう。

良い子だねと褒められて、良い人だなぁと思いたい。
次まで良い子で待ってる。良い子で待って小屋から出ないから、いっぱい頭を撫でられたい。
なんでもいうこと聞くし、芸もする。だから、身体に彼の名前を書かれて外せない首輪をつけられたい。
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