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魚の骨
第4章 贈物
タカくんのSNSをチェックすると、いつも漬物やご飯や料理のことが書いてあって綺麗なお皿に彩りよく乗せてるご飯は絵本から出てきたような淡い色鉛筆が並んでるようだった。

どこまで聞いてよくて、どこから聞いたらダメなのか
まだ距離の取り方がわからない私は的外れな質問ばかりしてタカくんを沢山困らせた。

その漬物好きなの?とか、今日はここに行ったの?とか
見ている人は私しかいない記事について聞かず、不愉快な質問ばかりして「質問ばっかだね」とタカくんを呆れさせてしまい、急いでドアを閉めて部屋に閉じこもってしまう失敗を繰り返してきた。

タカくんとの行きつけのおでん屋の横の店で、「こんな所にいたのか」と忘れ物を見つけたかのように手を取った漬物を見て「その漬物好きなの?」とやっと聞けた。

「優子も食べる?買ってあげようか?あ、僕のも買おうかな…いや、僕はまだ家にあるからいいや!」と漬物を持ってレジと売り場を行ったり来たりしてるタカくんを見ると、大きな体が小動物に見えてきて飼ってたリスを思い出した。絶対に無駄な動きをしない人がそわそわしている様に見えて、捕まえてポケットにしまいこみたかった。


「どうする?私がこの漬物にハマったら」
「それはそれで嬉しいなぁ」

私は漬物を買ってもらったのがすごく嬉しくて、美味しくても不味くても毎日食べようと思った。
ぽりぽりかじりながら、タカくんの好きな味なんだなぁと早く家に帰って楽しみたかった。


それから会うたび漬物を買ってくれて、少し重くなったカバンが彼をしまい込んだような気持ちになれてルンルンで帰っていた。

家に帰って漬物を出して包丁で切って、タッパーに入れた。
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