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魚の骨
第5章 卍
まだ彼には見せてないパンプスに足を入れ、嫌いな玄関の扉の音を聞きいつもは聞かない音楽をイヤホンに流しながら私はずっと彼が本気でお見合いに行かない方法と、私が生き続けれる言葉と彼が他の女の物になっても私が側にいれる方法を考えた。


私が彼と暮らせばいいんだろうか。
そのために外れなければいけない組織や毎日している習慣を変えたり、特定の人と縁を切る形になっても、もういい。こんなにドロドロの気持ちが悪いヘドロのような体になるなら、キラキラした顔でタカくんの連絡を待っていた昨日に戻りたい。

でも彼はまだ求めてない。
私は何でも言うことを聞いてくれる犬だとわかっていて命令は下さず、餌ばかりくれるご主人様なので指令が無いなら動けない。

そのご主人様は今仕事で居留守だ。めちゃくちゃに部屋のものを食いちぎってやりたい。カーテンをズタボロにして机をひっくり返して茶碗を割りたい。

嘘だ。そんなのは口だけだ。
それも出来ない。
私は野良犬でもやっていける犬だと思われてる。
ご主人様の思いは裏切りたくない。
私は野良犬でもやっていける。足を引きずっても自分で治して、お腹が空いたら自分で探して、ご主人様がいなくなっても一人で生きていかなきゃいけない。
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