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魚の骨
第5章 卍
「シャンプー行きましょうか」
ビリビリと耳元でクロスが外れる音がし、私は不慣れな場所に移動された。

まだ新人の男に不慣れな手つきで案内され、不慣れな手つきで髪を洗われた。洗えてるかどうかは定かではない。
そう思うほどの腕前だった。

「お湯の温度は大丈夫ですか?」と聞かれ、全然大丈夫だと思わなかった。
チェンジができるなら変えてもらいたい。
いつもの人でと言える場所にすればよかった。

30分のヘッドスパは長い時間に感じるほど
孫の手なら嬉しいんだろうなと思う手で私は汚されてる気持ちになった。

いつもの街でいつもの店でいつものご飯を食べて、いつもの笑顔を見たい。いつもの声を聞いていつもの手でいつも通り頭を撫でられながらいつものキスがしたい。

いつもは奇跡だった。

奇跡は何度でも起きない。
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