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堕落の絵画 調教の目覚め
第4章 飢えた身体と絵画の部屋
「濡れたままでは冷えてしまう」
ニットを脱がされ、真紅色のキャミソール姿になった。
「や……あやの、さ……」
湿ったスカートも剥ぎ取られ、薄紫色の下着が露わになる。

有無を言わさず下着の上から恥ずべき部分に触れられ、摩耶子は恥辱の反応を示した。

「やあぁ……っ!」
「ここ、スカートよりも湿ってる。どうして?摩耶子ちゃん」
「そ、そんなこと……」

面積の小さな布地は、秘部から溢れた液体でグショグショに濡れきっていた。

綾野は布地の上から手を差し込み、肥大した敏感な核を直接、男らしい手指でゆっくり転がし始める。

「……っ!!」
気持ちいい──。

間もなく、骨ばった指が一気に奥へと進入した。

「ああぁっ……!!」
長い指が奥深くを捉え、徐々に速度を上げながらかき混ぜる。

甘い電流が全身に広がり、摩耶子の羞耻心は崩壊した。
快楽の波に飲まれ、もう後戻りできなくなっていた。

引き抜いた指から、滲み出た淫液がポタポタと滴る。
はあはあと息が上がり、言葉が出ない。

「ルーベンスの絵画で、父親がどんな格好だったか覚えている?」

朦朧とする摩耶子を横目に、綾野は壁際のタンスから何かを取り出した。
それは、銀色に光る手錠だった。

「な……何ですか?それ……」
「ハロウィンパーティーの仮装で使った物だよ。安全だから大丈夫、じっとしていて」
両手首に手錠をかけられ、あっという間に座ったまま後ろ手で固定される。

オモチャの手錠とはいえ冷たい鉄の重厚感があり、自力では外しにくい作りになっている。
摩耶子は、『ローマの慈愛』に描かれていた父親キモンと同じ格好で拘束されてしまった。

「すごく、綺麗だ。摩耶子ちゃん」
「そんな……いやです、こんな……!」

壁際に追い詰めた拘束姿の摩耶子を綾野は満足げに眺めると、真紅のキャミソールをゆっくりと引き下ろした。
両手からこぼれるほど豊かな大きさの、白く柔らかな乳房が露出する。

「やっ……!恥ずかしいです、先輩……?!」
摩耶子の脳裏に、絵画に描かれたあの女性の姿が浮かんだ。

真紅の衣服をはだけ、乳房を剥き出しにするその様は、『ローマの慈愛』のペロそのものだった。

しかし、深い慈愛から飢える父へ母乳を与えたペロとは異なり、摩耶子は己の痴態にどうしようもなく欲情していた。
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