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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第5章 そして現在
彼の冷たくキレイな手が、僕の頬に触れる。

「一回目は口の中で、二回目は下の口の中に出すから」

…二回で済むなら、まだマシか。

そんな考えをするようになったんだから、僕もたくましくなったもんだ。

自分で自分を感心しながら、僕はイスに座る彼の前に跪いた。

ニヤニヤと意地の悪い顔をしている彼のズボンの前を寛げ、まだ萎えている性器を躊躇いも無く口に含んだ。

「んっ…」

彼のは萎えてても、口に入れるのが大変だ。

口の中を唾液を集めて、一気に奥まで銜えた。

「ふっ…。ははっ、上手くなったもんだな」

頭を撫でられるも、僕は行為を続ける。

まるでペットが上手く芸を出来たことを喜ぶ主人のような態度は、いつものことだった。

確かに彼にはいろいろと教わった。

良い事も悪い事も。

今更奉仕することも、躊躇いを感じないぐらい図太くなったし。

彼の性器は僕の口の中には全部納まらない。

だから銜えきれない部分は、両手で扱くしかない。

舌を竿に絡ませながら、時々強く先端を吸った。

筋に添うよう舌を当て、唾液を塗して滑りを良くする。

すると性器はどんどん膨れ上がる。

苦味のある液が口の中に広がると、そろそろイく合図だ。

「はっ…! 出る。ちゃんと飲み込めよ」

後頭部に回された手が一気に押され、喉の奥まで性器を銜えさせられた。

「んぐっ!」

先端が舌を伝い、喉の奥へ当たった。

けれど歯を立てることも、吐き出すこともできないまま、熱い液体が口の中に放たれた。

「うっ、ぐっ…!」

頭の上で、紗神が呻く声が降ってくる。

流石に彼でも、イく時は無防備な顔になるんだな。

そんなことを思いながら喉を動かし、彼の放ったモノを飲み込んだ。
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