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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第5章 そして現在
苦さと青臭さに、最初は何度も咳き込んで吐き出した。

けれど何度もやらされているうちに、慣れてしまった。

一通り出されたモノを飲み干すと、髪を掴まれ、顔を上げさせられた。

「げほっ。なっ何?」

「今度は下の方」

彼の表情が、欲望に満ちる。

僕は髪を掴まれたまま、机の上にうつ伏せに上半身を載せられた。

今日は後ろからか。

冷静に考えてしまい、再びため息が出た。

下半身から音がする。

紗神が僕のジーンズを下着ごと脱がせたらしい。

ズッと彼の指が、後ろの穴に入れられる。

「うあっ…!」

何の滑りも無く入れられたせいで、ピリッと痛みが走る。

何度も抜き差しされても、濡れるワケじゃない。

でも彼によって変えられた体は、少しずつ穴を広げていく。

「このまま突っ込んでも、オレが痛いだけか」

…前に、何の滑りも無しに入れられたことがあった。

一人で近所に買い物に行ったら、中学時代の友達と偶然会った。

そして一時間ほど、話をして別れて家に帰ると、笑顔で激怒した彼がいた。

何でこんなに遅くなったのかと、問われた。

必死で言い訳をしても彼が許すはずも無く、玄関先で無理やり犯された。

あの後、三日ぐらいまともに動けなかった。

無理やり貫かれた辛さを知って、僕は出来るだけ彼の怒りに触れないようにしてきた。

…まあ今みたいな突発性のは、避けられないけど。

紗神は机の引き出しを開けると、ローションのビンを取り出した。

そして蓋を開けると、そのまま後ろの穴に突っ込んできた。

「うわっ!」

冷たいローションが、直接中に入ってくる。

「急いでいるから、ちょっと我慢しろよ」

そう言いつつ、ビンを激しく動かした。

ちゃぷちゃぷと音がする。

「あぐっ…!」
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