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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第7章 新たな関係のはじまり
でも一応受け取り、中を見る。
…やっぱりオール五、生活態度についても非の打ち所が何一つ無いと書かれていた。
「永河、やっぱり生活態度について、『引っ込み思案なのが少々勿体無い気がする』って書かれているぞ? 『もっと自信を持って行動すると良い』って」
「…だから何?」
「だからもっと自信を持てって。地味派手な存在って貴重だが、過ぎると重いぞ?」
派手派手なキミに言われても…。
「僕は昔からこういう性格なの。今更変えようがないんだよ」
「小さいことにこだわらなきゃいいのに」
「器も小さいもんでね」
僕はふてくされながら、彼の手から通知表を取り返した。
そして彼の通知表を差し出す。
「はい、キミは相変わらず素晴らしいことは分かったよ」
「まあな。他に評価のしようもないんだろう」
彼は自信ありげに笑う。
…いろんな意味で、彼の担任は命懸けだろうな。
遠い目をした時、ふと耳に何か機械的な音が聞こえた。
「ん?」
思わず上を向くと、その音はヘリコプターの音だと分かる。
それがだんだん近付いてくる。
「えっ? 何でウチの高校の近くにヘリが?」
「ああ、来たな」
彼は通知表をカバンに入れた。
「ホラ、行くぞ」
「どこへ?」
「第二校庭にヘリを停める。とっとと乗り込むぞ」
「はっ? どこへ行くんだよ?」
僕もカバンに通信票を入れ、窓に視線を向ける。
すると新真家の家紋が刻まれているヘリが、この校舎の上を通過した。
第二校庭は校舎の裏にあって、いつもは運動部が使っている。
でも今日は終業式だから、部活は無いワケで…。
…やっぱりオール五、生活態度についても非の打ち所が何一つ無いと書かれていた。
「永河、やっぱり生活態度について、『引っ込み思案なのが少々勿体無い気がする』って書かれているぞ? 『もっと自信を持って行動すると良い』って」
「…だから何?」
「だからもっと自信を持てって。地味派手な存在って貴重だが、過ぎると重いぞ?」
派手派手なキミに言われても…。
「僕は昔からこういう性格なの。今更変えようがないんだよ」
「小さいことにこだわらなきゃいいのに」
「器も小さいもんでね」
僕はふてくされながら、彼の手から通知表を取り返した。
そして彼の通知表を差し出す。
「はい、キミは相変わらず素晴らしいことは分かったよ」
「まあな。他に評価のしようもないんだろう」
彼は自信ありげに笑う。
…いろんな意味で、彼の担任は命懸けだろうな。
遠い目をした時、ふと耳に何か機械的な音が聞こえた。
「ん?」
思わず上を向くと、その音はヘリコプターの音だと分かる。
それがだんだん近付いてくる。
「えっ? 何でウチの高校の近くにヘリが?」
「ああ、来たな」
彼は通知表をカバンに入れた。
「ホラ、行くぞ」
「どこへ?」
「第二校庭にヘリを停める。とっとと乗り込むぞ」
「はっ? どこへ行くんだよ?」
僕もカバンに通信票を入れ、窓に視線を向ける。
すると新真家の家紋が刻まれているヘリが、この校舎の上を通過した。
第二校庭は校舎の裏にあって、いつもは運動部が使っている。
でも今日は終業式だから、部活は無いワケで…。