この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第2章 一年前、関係のはじまり
「あんまり。オレ、住んでいる所で騒がれるの、イヤなんだよね」
彼はそう言いながら、キッチンで料理を作っていた。
何でも料理が得意で、僕にご馳走してくれると言う。
手伝おうかと申し出たけど、一人の方が良いからと言われたので、リビングのイスに座って待っていた。
他にも誘っている人がいると思っていたけれど、僕一人だけで驚いた。
彼いわく、前から僕と話がしたかったそうだけど…。
僕は彼に興味を持ってもらうような人間じゃない。
だから不思議に思っていた。
「お待たせ。嫌いな食べ物、特になかったよな?」
「あっ、うん。好き嫌いはないんだ」
テーブルにはパスタとサラダ、それにスープが置かれた。
「じゃあ頂きます」
両手を合わせて、早速食べてみた。
夏野菜を使ったパスタに、フルーツとシーフードを使ったサラダ、スープは冷たいミネストローネ。
「どれもスッゴク美味しい! 新真くん、料理上手なんだね」
「一人暮らしをしていると、どうしてもね。永河だって、料理するだろ?」
「うっうん、まあね」
彼にはじめて名前を呼ばれたことに驚いた。
でも凄く自然に呼ばれたので、戸惑いも小さかった。
「でも僕の作る料理って、庶民的で簡単なものばかりだから」
「どういうの作るんだ?」
「普通だよ。肉じゃがとかカレーとか焼き魚とか」
一人暮らしを始める前に、母に一通り料理を教わった。
外食ばかりじゃ体に悪いと言うことで、一般的な家庭料理は作れた。
「へぇ、いいね。オレはそういうの、あんまり食べたことがないんだ」
そりゃそうだろう。
彼の家庭料理と言えば、一流料理店並みのことを言うんだろう。
彼が庶民的な料理を食べている姿は、思い浮かべられない。
「ねぇ、今度作ってよ」
「へっ? 僕の料理?」
彼はそう言いながら、キッチンで料理を作っていた。
何でも料理が得意で、僕にご馳走してくれると言う。
手伝おうかと申し出たけど、一人の方が良いからと言われたので、リビングのイスに座って待っていた。
他にも誘っている人がいると思っていたけれど、僕一人だけで驚いた。
彼いわく、前から僕と話がしたかったそうだけど…。
僕は彼に興味を持ってもらうような人間じゃない。
だから不思議に思っていた。
「お待たせ。嫌いな食べ物、特になかったよな?」
「あっ、うん。好き嫌いはないんだ」
テーブルにはパスタとサラダ、それにスープが置かれた。
「じゃあ頂きます」
両手を合わせて、早速食べてみた。
夏野菜を使ったパスタに、フルーツとシーフードを使ったサラダ、スープは冷たいミネストローネ。
「どれもスッゴク美味しい! 新真くん、料理上手なんだね」
「一人暮らしをしていると、どうしてもね。永河だって、料理するだろ?」
「うっうん、まあね」
彼にはじめて名前を呼ばれたことに驚いた。
でも凄く自然に呼ばれたので、戸惑いも小さかった。
「でも僕の作る料理って、庶民的で簡単なものばかりだから」
「どういうの作るんだ?」
「普通だよ。肉じゃがとかカレーとか焼き魚とか」
一人暮らしを始める前に、母に一通り料理を教わった。
外食ばかりじゃ体に悪いと言うことで、一般的な家庭料理は作れた。
「へぇ、いいね。オレはそういうの、あんまり食べたことがないんだ」
そりゃそうだろう。
彼の家庭料理と言えば、一流料理店並みのことを言うんだろう。
彼が庶民的な料理を食べている姿は、思い浮かべられない。
「ねぇ、今度作ってよ」
「へっ? 僕の料理?」