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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第3章 彼とはじめての…
何とか彼の腕から逃げようと暴れるけれど、全く通じなかった。
「ああ、オレの部屋、まだ見せてなかったよな? こっち」
強く二の腕を掴まれ、僕は引きずられるように二階に上がった。
二階の奥の部屋が、彼の私室だった。
電気を付けると、黒い家具が眼につく。
余計な物は何もなくて、寂しい部屋だと思った。
「ここがオレの部屋。まあ寝るぐらいしか、使ってないけど」
部屋の中に入ると、彼は僕をベッドの上に投げつけた。
「いたっ」
大きく、広いベッドも黒い。
ぎしっと音が鳴った。
彼が僕の上に覆い被さった。
「なっ何っ…」
身の危険を感じて逃げようとしたけれど、両肩を掴まれ、ベッドに押し付けられた。
彼の笑みが、獲物を喰らおうとしている野生の表情になっている。
眼に鋭さが宿っていた。
「永河ってさ、オレのこと、嫌い?」
「へっ? きっ嫌いじゃないけど…」
「じゃあ、好き?」
「好きって言えば…好き、だけど」
でもそれはあくまでも友達として、だ。
彼の言うのは、何だか違う気がする。
「なら、同意ってことで」
彼の顔が間近に迫ってきた。
「ちょっ、んっ…!」
唇は躊躇いも無く合わせられた。
何度も弾むように口付けられたかと思うと、いきなり深いものに変わる。
離れたと思ったら、今度はべろっと舐められた。
「ふっ…!」
背筋にゾクゾクッと痺れが走った。
息が上手く吸えなくて、頭の中がぼんやりしてくる。
「―良い表情だ。無いとは思うけど、一応聞いとくね。まだ経験ないよね?」
「ああ、オレの部屋、まだ見せてなかったよな? こっち」
強く二の腕を掴まれ、僕は引きずられるように二階に上がった。
二階の奥の部屋が、彼の私室だった。
電気を付けると、黒い家具が眼につく。
余計な物は何もなくて、寂しい部屋だと思った。
「ここがオレの部屋。まあ寝るぐらいしか、使ってないけど」
部屋の中に入ると、彼は僕をベッドの上に投げつけた。
「いたっ」
大きく、広いベッドも黒い。
ぎしっと音が鳴った。
彼が僕の上に覆い被さった。
「なっ何っ…」
身の危険を感じて逃げようとしたけれど、両肩を掴まれ、ベッドに押し付けられた。
彼の笑みが、獲物を喰らおうとしている野生の表情になっている。
眼に鋭さが宿っていた。
「永河ってさ、オレのこと、嫌い?」
「へっ? きっ嫌いじゃないけど…」
「じゃあ、好き?」
「好きって言えば…好き、だけど」
でもそれはあくまでも友達として、だ。
彼の言うのは、何だか違う気がする。
「なら、同意ってことで」
彼の顔が間近に迫ってきた。
「ちょっ、んっ…!」
唇は躊躇いも無く合わせられた。
何度も弾むように口付けられたかと思うと、いきなり深いものに変わる。
離れたと思ったら、今度はべろっと舐められた。
「ふっ…!」
背筋にゾクゾクッと痺れが走った。
息が上手く吸えなくて、頭の中がぼんやりしてくる。
「―良い表情だ。無いとは思うけど、一応聞いとくね。まだ経験ないよね?」