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フリマアプリの恋人
第4章 芍薬の涙
柊司は澄佳を軽々と抱き上げ、階段を登った。
「…もう…下ろして…。
一人で歩けます…」
弱々しい声で頼んだが
「だめだよ。…下ろしたら君は逃げ出すかも知れない」
品の良い笑顔でさらりと断られた。
「そんなこと…!」
唇を噛み締め、眼を閉じる。
…男の引き締まった胸に火照った頬を寄せる。
「…逃げないわ…。
…だって…私も貴方が好き…貴方が…欲しいもの…」
…自分が…こんなにはしたないことを言うなんて…思ってもみなかった…。
柊司が苦しげに息を吐き、やや乱暴に澄佳の部屋の扉を開けた。
「…君は男殺しだな。
…そんな綺麗で慎ましやかな貌をして…。
僕をこれ以上夢中にさせて…どうするつもりなの…?」
ぞくりとするほどの熱情を含んだ眼差しで射るように見つめられ、澄佳の身体の奥底が甘く淫らに疼いた。
「…もう…下ろして…。
一人で歩けます…」
弱々しい声で頼んだが
「だめだよ。…下ろしたら君は逃げ出すかも知れない」
品の良い笑顔でさらりと断られた。
「そんなこと…!」
唇を噛み締め、眼を閉じる。
…男の引き締まった胸に火照った頬を寄せる。
「…逃げないわ…。
…だって…私も貴方が好き…貴方が…欲しいもの…」
…自分が…こんなにはしたないことを言うなんて…思ってもみなかった…。
柊司が苦しげに息を吐き、やや乱暴に澄佳の部屋の扉を開けた。
「…君は男殺しだな。
…そんな綺麗で慎ましやかな貌をして…。
僕をこれ以上夢中にさせて…どうするつもりなの…?」
ぞくりとするほどの熱情を含んだ眼差しで射るように見つめられ、澄佳の身体の奥底が甘く淫らに疼いた。