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フリマアプリの恋人
第4章 芍薬の涙
柊司の大きな手が浴衣のあわいに挿し入れられ、澄佳の小さな乳房を握りしめた。
「…ああ…っ…」
触れられた乳房が火傷しそうに熱く熱を持つ。
「…綺麗だ。
…それに…小さくて…可愛い…」
しなやかな所作で浴衣をはだけさせられる。
…迷うことなく帯を解かれ、男の色事に長けた様が透けて見え…やや切なくなる。
「…いや…恥ずかし…い…」
自分の薄い胸を見られ…言葉にされ、身体が朱に染まるほどに羞恥する。
身を捩り、隠そうとする澄佳の腕を優しく捉える。
「…どうして?こんなに綺麗な身体は見たことがない…。
…雪のように白い肌…美しい胸…本当に綺麗だ…。触れるのが怖いくらいに…」
「…うそ…」
思わず貌を背ける。
…もう三十だ…。
五年も…男に触れられなかった身体だ…。
枯れた…艶のない身体に決まっている…。
「…綺麗だ…。
だから…」
…全部見せて…。

そう乞われて、澄佳は咄嗟に首を振った。
「…い…や…」
「…見せて…僕にだけ…澄佳さんの全てを…」
耳朶を甘噛みされ、思わず呻く。

…小さく頷くと、柊司は残りの帯を解き…浴衣を取り去った。
真珠色の小さなショーツも優しく脱がす。

…一糸纏わぬ…生まれたままの姿が、柊司の前に晒される。
思わず、きつく眼を閉じた。

…柊司が、息を呑む気配が伝わった。

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