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第5章 チャイナローズの躊躇い

…澄佳の双丘は、ほくろひとつなくまるで無垢な少女のような清らかさであった。
引き締まったか細いウエスト…しかしその臀部は思いのほか豊かに成熟し、女性らしい艶めかしさに輝いていた。
その双丘を優しく撫でる。
「…ああ…」
湿った吐息を漏らし、貌を伏せる。
背中からブラジャーを外し、二つの美しい形の宝珠を柔らかく愛撫する。
時々、意地悪をするように、熟した尖りを抓る。
「…んっ…は…ああ…っ…」
慎ましやかに、耐えている澄佳の貌が見たくて背後から顎を捉える。
「…見せて…澄佳の感じている貌を…」
既にとろりと潤んだ眼差しを切なげに細めて、柊司を見上げる。
「…いや…はずかし…」
片手を双丘のあわい…秘められた澄佳の花弁に伸ばす。
「…んんっ…！…はあ…っ…！」
びくりと身体を震わすのを強く抱き竦める。
ゆっくりと抜き差しの律動を始める。
「…もう、濡れてきた…可愛いね…」
熱く鼓膜に吹き込む。
「…や…あ…いわない…で…」
少女のように清らかですべらかな頬にキスをする。
「…澄佳は濡れやすいんだね。…すぐに感じてくれる…。
嬉しいよ…」
舌先に温かな涙の雫を感じる。
「…いじわる…」
澄佳を泣かせていると思うと、胸がきゅっと締め付けられるほどに憐憫の想いが溢れる。
…同時に…この美しく清楚なひとの淫らな色香を自分だけが独り占めし、涙を流させることができるのだと、歪んだ歓びを感じるのだ。
「虐めてしまったね。
…澄佳が可愛くて淫らで…堪らなく好きだ…」
…ごめんね…と貌を引き寄せ、濃厚な口づけを繰り返す。
澄佳の身体が柔らかく蜜蝋のように解ける…。

「…すごく熱いね…それに…よく締まる…」
大胆に指を奥に進め、往復運動をする。
「…んんっ…やあ…」

…澄佳の華奢な腰が緩やかに揺れ始める。
熱い愛の蜜が淫肉の奥から滴り落ち、柊司の手を濡らす。
「…こんなに濡れて…。
澄佳は本当に素直なからだをしている…」
甘やかすように髪を撫で、キスをする。
迫り上がるような熱い欲望が胸の中に滾る。
…こんな気持ちは初めてだ…。
澄佳に出会い恋をして…甘く膿んだような恋情と色情の底なし沼に耽溺する自分を感じる。

「…も…ほし…い…挿れて…」
…澄佳は、その白くしっとりとした双丘を淫らに蠢かせた。
「…柊司さんがほしい…」

…澄佳の濡れた美しい瞳が、艶やかに微かに微笑った。