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フリマアプリの恋人
第6章 チャイナローズの躊躇い 〜告白〜
…片岡との生活は澄佳にとって新しい経験と驚きの連続であった。

片岡は優しくひたすらに澄佳を大切にしてくれた。
甘やかし可愛がり…褒め称える。
休みの日には滅多に予約が取れないような有名シェフのレストランに食事に連れていかれ、贅沢な食事やワインを堪能させてくれた。
流行りの芝居やミュージカル、バレエ観劇などにも積極的に連れ出した。
澄佳の名義のカードが与えられ、自由に買い物するように言われた。
むしろ澄佳が贅沢な買い物をすればするほど男は喜んだ。


…けれど、片岡は澄佳の髪型や服装には細かく指示を出した。
「今の髪型も可愛いけれど少し子どもっぽい。
髪を伸ばしなさい。君の髪は艶やかでとても綺麗だから長い方が似合う。
カラーはだめだよ。せっかくの美しい髪色が損なわれる。
ネイルはした方がいいな。
俺は手が綺麗な女が好きなんだ。
…澄佳は指も爪もとても綺麗だからネイルのしがいがあるだろう」
そう言って青山の美容院とネイルサロンやエステサロンを行きつけにされた。
誰の眼も惹きつけるほどに美しいが、まだどこか野暮ったい少女を磨き上げ、洗練させることに驚くほどの情熱を傾けた。

男性と付き合ったことがなかった澄佳は、片岡の細かな拘りが束縛とも思わなかった。
年上の成熟した大人にリードされ、甘やかされ愛される居心地の良さに酔っていた。
…何より、片岡の齎す性愛の快楽と悦楽に身も心も溺れさせられていた。
自分の身体が男の好みに着実に変えられてゆくのを空恐ろしく思うのと同時に男に快楽を教え込まれ…無意識に隷属させられていた。
そしてそんな自分に為すすべがないほどに、片岡に傾倒させられていたのだ。

…祖母とはメールや手紙のやり取りはしていた。
宮緒が誠実に祖母を説得してくれたお陰か…
「…澄佳が幸せならええよ。でも、無理せんのよ。
帰りたくなったら帰ってくるんよ。ばあちゃんはいつでも澄佳を待ってるからね」
と気遣う便りが届いた。
それを読んだ時だけ、涙が止まらなかった。
…けれど、この甘い蜜の部屋から出てゆくことは出来なかった。
今の澄佳には片岡が世界のすべてなのだった…。



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