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フリマアプリの恋人
第6章 チャイナローズの躊躇い 〜告白〜
澄佳は凍りつく。
「…知っていたよ。随分前から…。
おかしいと思っていたんだ。
君を抱いても抱いても妊娠しないからね…。
それなのに、君は失望もしなかった。
…俺の子どもを産みたくなかったんだろう?
けれどそれを黙って、俺を騙して」
澄佳は叫ぶ。
「違うわ!私だって貴方の子どもは欲しかった。
でも、愛人のままで産むのは嫌なの。
私の子どもが…その存在が誰かに恨まれるなんて嫌だったの。
貴方の奥様にきっと私と子どもを恨まれるし…きっと悲しまれるわ」
片岡はふっと唇を歪めて冷たく言い放った。
「…妻のことなんか、言い訳なんじゃないか?」
「どういう意味?」
片岡は澄佳に近づき、冷えた声で言った。
「…宮緒のために、俺の子どもを産みたくなかったんじゃないか?」
澄佳の涼やかな美しい瞳が凍りつく。
そんな澄佳をさも興味深げに見つめ、更に近づいた。
「俺が知らないとでも思っていたのか?
…知っていたさ。とっくの昔にな…」
じりじりと壁際に追い詰められる。
怯える澄佳を壁に押し付け、片岡は両手を壁に突いた。

…そっと、秘密を告白するかのように口を開く。
「君と宮緒はお互いに好き合っている。
ああ、弁解はしなくてもいいさ。
君たちは寝てもいない。
ただ心の中で密かに想い合う綺麗な綺麗な恋愛だ。
俺はコキュですらない。
ただの道化師さ。
…寝取られた方が遥かにマシだったよ」
片岡の右手が振り上げられた。



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