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フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密

澄佳のお土産のハンドメイドアクセサリーを、瑠璃子ははしゃぎながら付けた。
それは一越縮緬で出来た繊細な和のヘアアクセサリーだった。
秋桜を三連にあしらったバレッタはとても可愛らしく、瑠璃子に良く似合った。
「…柊司さんからお渡ししてもらおうと思っていたんですけど、直接お渡しできて良かったわ」
澄佳は愛おしげに瑠璃子の髪を梳かし、綺麗に編み込んでゆく。
「澄佳さん、本当に器用!これ、すごく素敵!
…ああ、私もこんなアクセサリー、作れるようになりたいなあ…」
鏡に映る自分の背後の澄佳をうっとりと見上げる。
「良かったら、お教えしましょうか?」
鏡の中で眼を合わせ、澄佳は微笑んだ。
「簡単なのなら、直ぐに作れるようになりますよ」
「え?いいんですか?」
瑠璃子が振り返り、眼を輝かせる。
「作りたいです!
自分でアクセサリーとか色々作れるようになったら楽しいだろうなあ…ていつも思ってたの」
瑠璃子の髪を優しく撫で付けながら、澄佳は微笑む。
「瑠璃子さんならお若いからすぐマスターなさるわ」
「本当に?教えてくださるの?」
「ええ。ぜひ…」
澄佳は慈愛に満ちた眼差しで瑠璃子を見つめていた。
初めて対面したは思えないほどに、二人は仲睦まじく…さながら本物の姉妹にすら見えた。
白い部屋着の瑠璃子は世間離れしたような初々しい美少女だし、澄佳は控えめにしていても匂い立つような艶めいた美女である。
…その二人が寄り添う姿はまるで一枚の美しい絵のようで…柊司は思わず見惚れた。
…と、不意にドアが開き…
「やあやあこれは…!
…この病室はまるで秘密の花園のようだね。
美しい女性が二人…。
…お伽の世界に迷い込んだかのようだよ…!」
やや大仰な陽気な声が、響き渡った。
それは一越縮緬で出来た繊細な和のヘアアクセサリーだった。
秋桜を三連にあしらったバレッタはとても可愛らしく、瑠璃子に良く似合った。
「…柊司さんからお渡ししてもらおうと思っていたんですけど、直接お渡しできて良かったわ」
澄佳は愛おしげに瑠璃子の髪を梳かし、綺麗に編み込んでゆく。
「澄佳さん、本当に器用!これ、すごく素敵!
…ああ、私もこんなアクセサリー、作れるようになりたいなあ…」
鏡に映る自分の背後の澄佳をうっとりと見上げる。
「良かったら、お教えしましょうか?」
鏡の中で眼を合わせ、澄佳は微笑んだ。
「簡単なのなら、直ぐに作れるようになりますよ」
「え?いいんですか?」
瑠璃子が振り返り、眼を輝かせる。
「作りたいです!
自分でアクセサリーとか色々作れるようになったら楽しいだろうなあ…ていつも思ってたの」
瑠璃子の髪を優しく撫で付けながら、澄佳は微笑む。
「瑠璃子さんならお若いからすぐマスターなさるわ」
「本当に?教えてくださるの?」
「ええ。ぜひ…」
澄佳は慈愛に満ちた眼差しで瑠璃子を見つめていた。
初めて対面したは思えないほどに、二人は仲睦まじく…さながら本物の姉妹にすら見えた。
白い部屋着の瑠璃子は世間離れしたような初々しい美少女だし、澄佳は控えめにしていても匂い立つような艶めいた美女である。
…その二人が寄り添う姿はまるで一枚の美しい絵のようで…柊司は思わず見惚れた。
…と、不意にドアが開き…
「やあやあこれは…!
…この病室はまるで秘密の花園のようだね。
美しい女性が二人…。
…お伽の世界に迷い込んだかのようだよ…!」
やや大仰な陽気な声が、響き渡った。

