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フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密
「…瑠璃子ちゃん、とても可愛い方ね…。
お貌もお人形さんみたいに綺麗で…性格も無邪気で。
とても良いお嬢さんだわ」
助手席で微笑ましげに澄佳が呟いた。
「私、一人っ子だったから…あんな可愛い妹が欲しかったわ…」
「瑠璃子もとても喜んでいたよ。
あんなに嬉しそうな貌を見たのは久しぶりだった。
…ありがとう、澄佳さん」
運転するハンドルから片手を離し、澄佳の白く柔らかな手を握りしめる。
その手はすぐさまぎゅっと握り返される。
「退院されたら、私も出来るだけ瑠璃子ちゃんのお力になりたいわ…。
何ができるか、分からないけれど…何でもしたいの」
「…澄佳…」
堪らずに日比谷公園の脇の車道に車を停める。
「ありがとう。…君は優しいね…」
艶やかな髪を梳き上げ、頬を撫でる。
長い睫毛が瞬き、湿度の高い眼差しが柊司を見上げた。
「…柊司さんのためなら、何でもしたいの。
貴方の役に立ちたい…。
愛しているから…」
柊司は苦しげに吐息を漏らし、その形の良い白い顎を掴んだ。
「…帰したくないな…。
澄佳をこのまま側に置いておきたい…」
うっすらと桜色に染まった頬を羞恥に輝かせ、澄佳が囁いた。
「…私もよ…。
でも…帰らなきゃ…明日はお店…んっ…」
言葉の半ばで唇を奪い、柔らかな花のような唇を貪り…熱い口づけを交わす。
「…だめ…こんな…ところで…」
暮れかかった夕方とは言え、都心の道路脇の車中でキスをするなど、澄佳には想定外だったのだろう。
息を乱しながら抗うのを、柔らかく押し留める。
その透き通るように白く…今は情欲に薄紅く染まった耳朶を優しく噛む。
「…大丈夫…キスだけだ…それに、誰も気にしないよ…。
他人のキスなんて」

「…もう…ひどいひと…」
潤んだ瞳で睨み…そのあとは自分から甘く濃密な口づけを妖艶に返し、柊司をしたたかに酔わせたのだ…。



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