この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢見の国
第2章 甘美な冷遇
.

更に二人の攻防は続く。


「ルイザ様の事を一番にと思うならば、なおさらです」


ゼイルは、チラリとあたしを掴むラーストの腕を見下ろす。

ぴん!とあたしの中で閃くと共に、チッと舌打ちをしたくなった。

やっぱりそういうコトですか、と内心ケッと下品にも舌を出す。


「普段と何等違いはないだろう、これは我が任務だ。今回はおなごだったというだけだ」

「ルイザ様がそう思うかは別です、別の者に任せたらどうですか?」

「他はおなごだと手を抜く。俺が1番向いてるから任されたんだ」


とにかく、と問答無用でラーストはあたしを隣の部屋へ押し込むように入れた。


「きゃっ」


柔らかな寝台に体を投げ出される。


「適度に脅かせばよいだろう。お前の言う通りまだ幼いし、異国の娘は開発が遅いらしいしな」


最後の方に何やら不穏なものを感じて、あたしは起き上がって服を整える。

それを見て取って、ゼイルは念を押すようにラーストを諌めた。


「ラースト様、くれぐれも…」

「愚かな事を言うな、ゼイル。こんな年端もゆかぬ娘に、俺が手を出すと思うか?」


呆れたように言うラーストに、かぁっとなった。


「さ…っきっから黙って聞いてれば好き勝手な事を言ってくれちゃって…っ!失礼にも程がある!あたしはれっきとした23歳の成人した女です、馬鹿にしないでっ!!」


はぁ、はぁっと肩を怒らせて怒鳴り終わると、部屋はしーんと静まり返っていた。

/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ