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夢見の国
第2章 甘美な冷遇
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更に二人の攻防は続く。
「ルイザ様の事を一番にと思うならば、なおさらです」
ゼイルは、チラリとあたしを掴むラーストの腕を見下ろす。
ぴん!とあたしの中で閃くと共に、チッと舌打ちをしたくなった。
やっぱりそういうコトですか、と内心ケッと下品にも舌を出す。
「普段と何等違いはないだろう、これは我が任務だ。今回はおなごだったというだけだ」
「ルイザ様がそう思うかは別です、別の者に任せたらどうですか?」
「他はおなごだと手を抜く。俺が1番向いてるから任されたんだ」
とにかく、と問答無用でラーストはあたしを隣の部屋へ押し込むように入れた。
「きゃっ」
柔らかな寝台に体を投げ出される。
「適度に脅かせばよいだろう。お前の言う通りまだ幼いし、異国の娘は開発が遅いらしいしな」
最後の方に何やら不穏なものを感じて、あたしは起き上がって服を整える。
それを見て取って、ゼイルは念を押すようにラーストを諌めた。
「ラースト様、くれぐれも…」
「愚かな事を言うな、ゼイル。こんな年端もゆかぬ娘に、俺が手を出すと思うか?」
呆れたように言うラーストに、かぁっとなった。
「さ…っきっから黙って聞いてれば好き勝手な事を言ってくれちゃって…っ!失礼にも程がある!あたしはれっきとした23歳の成人した女です、馬鹿にしないでっ!!」
はぁ、はぁっと肩を怒らせて怒鳴り終わると、部屋はしーんと静まり返っていた。
更に二人の攻防は続く。
「ルイザ様の事を一番にと思うならば、なおさらです」
ゼイルは、チラリとあたしを掴むラーストの腕を見下ろす。
ぴん!とあたしの中で閃くと共に、チッと舌打ちをしたくなった。
やっぱりそういうコトですか、と内心ケッと下品にも舌を出す。
「普段と何等違いはないだろう、これは我が任務だ。今回はおなごだったというだけだ」
「ルイザ様がそう思うかは別です、別の者に任せたらどうですか?」
「他はおなごだと手を抜く。俺が1番向いてるから任されたんだ」
とにかく、と問答無用でラーストはあたしを隣の部屋へ押し込むように入れた。
「きゃっ」
柔らかな寝台に体を投げ出される。
「適度に脅かせばよいだろう。お前の言う通りまだ幼いし、異国の娘は開発が遅いらしいしな」
最後の方に何やら不穏なものを感じて、あたしは起き上がって服を整える。
それを見て取って、ゼイルは念を押すようにラーストを諌めた。
「ラースト様、くれぐれも…」
「愚かな事を言うな、ゼイル。こんな年端もゆかぬ娘に、俺が手を出すと思うか?」
呆れたように言うラーストに、かぁっとなった。
「さ…っきっから黙って聞いてれば好き勝手な事を言ってくれちゃって…っ!失礼にも程がある!あたしはれっきとした23歳の成人した女です、馬鹿にしないでっ!!」
はぁ、はぁっと肩を怒らせて怒鳴り終わると、部屋はしーんと静まり返っていた。