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夢見の国
第2章 甘美な冷遇
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身をよじると食い込む手首の紐に、苦痛の声を上げた。


「…っく、ゃぁ…っ」


震えるあたしを見上げても、ラーストは表情を崩さない。

下まで下げたジッパーを離す。


「異国の女の体を見たことはある。だが、今までお前のような容姿の女を見かける事すらなかったからな」


ラーストはあたしの反応を見る様に言葉を選びながらジャージを左右に開いた。


「…ぃゃぁ…っ!」


恥ずかし過ぎて、目を閉じた。

首筋まで熱くなっているのがわかる。

ラーストの視線が下がってゆくのを感じた。


「やだ…見ないで…!」


クスリとラーストが笑った。


「まだ幼い娘のような体だ」

「…っ!ふ…、ぅ、ぅ…っ」


自分は一体どうしたというのだろう?

まるで初めて男に見られたかのようだ。

恥ずかしさの余り、涙が頬を伝った。

それを見て、ラーストが微かに瞳を見開いた。

だが、唇を引き結ぶと、視線を鋭くした。


「ココはこんなにも赤く実っているんだな、お前の国の民は皆そうなのか?」

「…っ!ぁ…っ、ぁぁ…っ!」


クリッと胸の先端を大きな指先で掴まれてしまった。

そうしながらも、


「答えろ」


こんな事をしているとはとても思えない厳しい声で、ラーストが耳元で凄む。

無言のまま居れば、今度は腰に響くような、良く甘い低音で囁いてきた。


「ルイザの里に何用だ?誰の差し金だ」

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