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夢見の国
第2章 甘美な冷遇
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けれど、
「……ふん」
枕元まで逃れた時に聞こえたのは、余裕のあるラーストの嗤った声。
慌てて振り返った先に居たラーストは、あたしを追う姿勢も見せずにそこに座り、ただこっちを見ていた。
しかし、怒張したラーストのものは未だに恐ろしいほどにそそり立っていて…そこから目を逸らすように、あたしは部屋の扉に向かって駆け出していた。
「……っ!」
視界の端で、驚くほどの俊敏な様子で動き出すラーストの姿が見えたが、確認する暇などない。
捕まる前にこの部屋から出なければならない。
…そうでなければ…。
「…あっ!!」
ドアノブに手をかけ、開いた瞬間だった。
肩越しに伸びてきた太い腕。
大きな掌が扉を押したと思ったら、
――バタン!!!!
耳を貫かれたと思うほどの音をたてて扉が閉じられてしまった。
あまりの迫力に、身体がぴくりとも動かなくなってしまう。
「………」
「震えているのか…?」
嘘のような優しげな調子で耳元に囁かれる。
それでも、容赦を知らないラーストのものが、あたしの濡れそぼった入口を確認するように上下しながら擦りつけられている。
まるでそんな事などしていないような優しげな声色のまま、ラーストは囁いた。
「このままお前の子宮の奥深くまで俺の子種を存分に注ぎ込んでやろう」
「…やっ、いやだっ…そんな、こと、したら…っ!」
「孕んでしまうな?」
「―――…!!」
わざとらしい憐れみの声に変えた癖に、そう囁くと同時にラーストは背後から自身をあたしに埋め込んできた。
けれど、
「……ふん」
枕元まで逃れた時に聞こえたのは、余裕のあるラーストの嗤った声。
慌てて振り返った先に居たラーストは、あたしを追う姿勢も見せずにそこに座り、ただこっちを見ていた。
しかし、怒張したラーストのものは未だに恐ろしいほどにそそり立っていて…そこから目を逸らすように、あたしは部屋の扉に向かって駆け出していた。
「……っ!」
視界の端で、驚くほどの俊敏な様子で動き出すラーストの姿が見えたが、確認する暇などない。
捕まる前にこの部屋から出なければならない。
…そうでなければ…。
「…あっ!!」
ドアノブに手をかけ、開いた瞬間だった。
肩越しに伸びてきた太い腕。
大きな掌が扉を押したと思ったら、
――バタン!!!!
耳を貫かれたと思うほどの音をたてて扉が閉じられてしまった。
あまりの迫力に、身体がぴくりとも動かなくなってしまう。
「………」
「震えているのか…?」
嘘のような優しげな調子で耳元に囁かれる。
それでも、容赦を知らないラーストのものが、あたしの濡れそぼった入口を確認するように上下しながら擦りつけられている。
まるでそんな事などしていないような優しげな声色のまま、ラーストは囁いた。
「このままお前の子宮の奥深くまで俺の子種を存分に注ぎ込んでやろう」
「…やっ、いやだっ…そんな、こと、したら…っ!」
「孕んでしまうな?」
「―――…!!」
わざとらしい憐れみの声に変えた癖に、そう囁くと同時にラーストは背後から自身をあたしに埋め込んできた。