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夢見の国
第2章 甘美な冷遇
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本当は、年端もゆかない娘、の辺りにちょっと待ったコールをかけたい所なのだが…。


(現実でさえ色気ないだの、高校生にしか見えないだの、さんざんなのに…っ)


夢の中でもそう見られてしまうのか…。

ガックリとうなだれた。


あたしは23歳になったばかりの、立派な成人した女だ。

いくらこの世界の者達が、西洋人のように大人っぽいからって、夢の中までこんなのはあんまりである。

そこまで考え、抗議したかったのだが、何やら穏やかではない内容に、ここは黙っていた方が良いと判断する。

実際23のクセに、見た目どおりの小心者である。


…それにしても。


…ラーストが言ってた、ルイザ様って、誰だろう?

何だか、その名前を丁寧に柔らかい調子で発音していたと感じたは気のせいだろうか?

名前の印象で判断すれば…きっと…女、の人だよね?


どくりと胸が嫌な音を立てる。


…なんだか、あたし、変だ。




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