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君と甘い鳥籠で
第1章 1
「ではグレーテル、行ってくる」
そう言って伸びてきたハンスの力強い腕。
「もう!グレーテルって呼ばない、んっ……」
グレーテは逃げる間も無く細い腰を抱き寄せられて、抗議の言葉をハンスの唇に奪われていた。スルリと滑り込んできた舌に口の中をなぞられて身ぶるいがする。
だ、めっ……
こんなの、兄妹のキスじゃない!
兄からの初めての深い口付けに必死になって厚い胸を押し返しても、ハンスの身体はビクともしない。それどころかその手を上から包む様に握られて更にキスが深くなった。
「うぅん、ッ……」
絡む舌が、頬が、身体が熱い。
その深い口付けはいとも簡単にグレーテの身体に火を点す。 痺れる様な快感にお臍の下がシュクシュクし始めてグレーテは必死になって身体を捩った。
やっ、だ。
ダメ、なのに……
どうして?兄さん。
あ、あぁ。
執拗に絡み付く舌に蕩けさせられて抵抗する力が奪われていく。ついにグレーテの膝から力が抜け、その身をハンスに預けるように崩れ落ちてしまった。
ハンスは離れた唇を深追いすることなく華奢な身体を抱き止め、腕の中のグレーテを見下ろした。
「っはぁ……」
小さな唇から溢れた熱い息。そのどこか艶めいた自分の吐息にグレーテの頬が羞恥で更に赤く染まる。ハンスの視線から逃れる様に下を向いたけど、それはハンスには自分の胸に身体を預け、伏し目がちに羞じらっているようにしか見えなくて。愛しい妹の可愛い姿に腹の底が熱くなった。
ハンスは身体を前に屈め、グレーテの両膝を掬う様にして横向きに抱き上げると
「やっ!兄さん、待って!」
グレーテの制止も聞かず、リビングから一番奥の自分の寝室へと彼女を連れ込んだ。
「イヤよ!イヤ!兄さん!」
「危ないから大人しくして。誘ったのはグレーテルだろう?」
「なっ!!違うわ!私、兄さんを誘ったりしないもの!」
腕の中で暴れてみてもハンスの腕は揺るがない。
「きゃあっ!」
ベッドに降ろされたグレーテは直ぐに身体を返してそこから這って逃げようとした。でも上から覆い被さってきたハンスにウエストを絡め捕られ、うつ伏せのままベッドへ組み敷かれてしまう。
「逃がさないよ」
耳元で囁かれた甘い声。グレーテの身体がびくりと震えた。のし掛かる重さに嫌悪を感じないのはハンスだから。
そう言って伸びてきたハンスの力強い腕。
「もう!グレーテルって呼ばない、んっ……」
グレーテは逃げる間も無く細い腰を抱き寄せられて、抗議の言葉をハンスの唇に奪われていた。スルリと滑り込んできた舌に口の中をなぞられて身ぶるいがする。
だ、めっ……
こんなの、兄妹のキスじゃない!
兄からの初めての深い口付けに必死になって厚い胸を押し返しても、ハンスの身体はビクともしない。それどころかその手を上から包む様に握られて更にキスが深くなった。
「うぅん、ッ……」
絡む舌が、頬が、身体が熱い。
その深い口付けはいとも簡単にグレーテの身体に火を点す。 痺れる様な快感にお臍の下がシュクシュクし始めてグレーテは必死になって身体を捩った。
やっ、だ。
ダメ、なのに……
どうして?兄さん。
あ、あぁ。
執拗に絡み付く舌に蕩けさせられて抵抗する力が奪われていく。ついにグレーテの膝から力が抜け、その身をハンスに預けるように崩れ落ちてしまった。
ハンスは離れた唇を深追いすることなく華奢な身体を抱き止め、腕の中のグレーテを見下ろした。
「っはぁ……」
小さな唇から溢れた熱い息。そのどこか艶めいた自分の吐息にグレーテの頬が羞恥で更に赤く染まる。ハンスの視線から逃れる様に下を向いたけど、それはハンスには自分の胸に身体を預け、伏し目がちに羞じらっているようにしか見えなくて。愛しい妹の可愛い姿に腹の底が熱くなった。
ハンスは身体を前に屈め、グレーテの両膝を掬う様にして横向きに抱き上げると
「やっ!兄さん、待って!」
グレーテの制止も聞かず、リビングから一番奥の自分の寝室へと彼女を連れ込んだ。
「イヤよ!イヤ!兄さん!」
「危ないから大人しくして。誘ったのはグレーテルだろう?」
「なっ!!違うわ!私、兄さんを誘ったりしないもの!」
腕の中で暴れてみてもハンスの腕は揺るがない。
「きゃあっ!」
ベッドに降ろされたグレーテは直ぐに身体を返してそこから這って逃げようとした。でも上から覆い被さってきたハンスにウエストを絡め捕られ、うつ伏せのままベッドへ組み敷かれてしまう。
「逃がさないよ」
耳元で囁かれた甘い声。グレーテの身体がびくりと震えた。のし掛かる重さに嫌悪を感じないのはハンスだから。