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君と甘い鳥籠で
第1章 1
「僕の、グレーテ」
 少し低めの甘いテノールに名前をなぞられてグレーテの背中をゾクゾクと何かが這い上がってきた。身体の奥がジンと痺れて……
「い、や……」

 何時もはグレーテルって子ども扱いするくせに。
 ズルい……

 明らかに抵抗する力の弱まったグレーテにハンスがフフッと笑う。
「可愛い僕のグレーテル。ここで僕の帰りを待ってるんだよ」
 言葉と同時、足首がヒヤリとしてガチャンと不穏な金属音が聞こえた。足首に固定された冷たいソレは拘束用の幅広の足枷。グレーテは銀色に鈍く光る鎖でハンスのベッドに繋ぎ止められてしまっていた。
 シャラシャラと歩く度に鎖の音がする。
 ベッドに繋がれているとは言え、その鎖は細く優美で、家の中を自由に動けるだけの長さも十分ある。 だからだろうか、ここの所閉じこもりがちだったグレーテにはそれ程酷い事をされている感覚はなかった。

 何時ものように一人の昼食を済ませ、大人しくハンスの部屋に戻る。ベッドの上から部屋を見渡して大きな姿見に目が止まった。

 最後に鏡を見たのはいつだったかしら……

 どんなに見ても変わらないから、何時しかグレーテは鏡を見なくなっていた。ハンスのベッドから滑り降り、鎖を鳴らしながら姿見の前に立つ。
 大きな鏡が写し出すのは薄暗い部屋の中、白いワンピースを着て佇む少女の姿。髪が少し伸びた以外、顔も身体も三年前と変わらない。もう十八になるのに、グレーテは小柄で未成熟なまま。流行り病に罹った時から彼女の身体は成長を止めてしまっていた。
 諦める様にため息を吐いてグレーテは服の上から自分の胸をそっと両手で包んだ。

 マッサージをしたら大きくなるって言われたのに、やっぱり変わらないのね。
 分かっていた事なのに、どこかで期待してたのかしら……

 柔らかな膨らみは嘆くほど小さくはないものの、年頃のグレーテには悩みどころで。細い腰も嫌いではないけれど、お尻にもう少しボリュームがないと女性らしい丸みには物足りない。

 どうやったらあんな風に色っぽくなれるの?

 町に住む友人達の柔らかな曲線を描く、女性らしい体型が羨ましい。でも、そんな外見よりもグレーテを悩ませ、不安にさせているのは月のモノが止まったままという事だった。
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