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異聞 ヘンゼルとグレーテル
第3章 2
 一日中、あれやこれやと働かされ、幼いグレーテルはくたくたに疲れ切っていた。ヘンゼルの所へ様子を見に行きたくても身体が動かない。魔女に言われるままに媚薬を盛り込まれた薬草茶をそうとは知らずに飲み干して、気付けばその閨に連れ込まれていた。
「グレーテル、服を脱ぎなさい」
 ベッドの上に投げ出され、半分うとうとしていたグレーテルは言われた事への理解が追い付かない。ぼんやりしたまま応えられずにいると、魔女の指がパチンとなった。
「服を脱ぎなさい」

 えっ?
 あっ、いや……いや!

 命令を理解したのと同時、勝手に身体が動き出す。エプロンをはずし、シャツを脱ぎ捨て、スカートを下ろして……
「や、だ……」
 幼いグレーテルにも人前で服を脱いで見せる事が恥ずかしい行為だと言うのは分かる。頰を羞恥に赤く染めながら一枚一枚脱衣して行く様は魔女の悦を刺激する。それがグレーテルの様な美少女であれば尚更だ。
 最後の一枚も自らの手で脱ぎ捨てて、グレーテルはその穢れない白い肌の全てを震えながら魔女にさらけ出す事になってしまった。
「よろしい。では身体を拭いてやろう」
 そう言って歪んだ笑みを浮かべた魔女に、グレーテルの目から恐怖の涙が零れ落ちる。
「ぁっ、や……や、だ」
 腕を掴まれガタガタと震え出したグレーテルに構う事なく、魔女は熱いタオルで彼女の身体を拭き始めた。丁寧な手付きは不本意ながら心地良い。少しずつ落ち着きを取り戻し始めていたグレーテルだったが、魔女の新たな行動に悲鳴を上げた。長い舌でベロリと首を舐められたのだ。
「きゃあっ!」
「あぁ、旨い。この世に乙女の柔肌ほど甘美なモノはないね」
 喉の奥で笑いながら魔女はグレーテルの首を舐め続ける。そして平かな胸へと這い下りると小さくまだ目立たない芽を舌先でつつき始めた。
「やだっ、やだっ、あっ……」
 グレーテルが擽ったさに身を捩り、イヤイヤをする様に首を振る。それを見た魔女は右の口角を引き上げ、舌だけでなく唇や指先を使って二つの芽を弄り始めた。
「ひっ、あん、や、やだあっ、あぁんっ」
 執拗な刺激に媚薬の効果も相乗し、幼い芽がぷくりと立ち上がる。それをこれ見よがしに吸い上げて魔女が笑う。
「あぁ、可愛いね。こんなに腫らして、そんなに早く食べられたいかい?」
「や、あぁん……」
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