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異聞 ヘンゼルとグレーテル
第4章 3
「そんなに蕩けた顔をして……本当にお前は可愛いね」
 魔女の口角が吊り上がるのを見て、グレーテルの瞳からとうとう涙が流れ出す。
「や、やだ……」
口を閉ざしてイヤイヤと首を振って。でも……
「さあ、正直にその手を動かすんだ」
 繰り返された促しを拒否出来る術はない。
「い、いやっ……やだっ、やだっ!」
 グレーテルの右手が芽を離して下へと滑る。柔らかな腹部を撫で、更に下へそろそろと。辿り着いたのは熱く疼く小さな花芯。細い指が触れた瞬間走った甘い痺れに、グレーテルはびくんと身体を震わせた。
「ひい、や、あぁっ」
 目前にさらされた小さな胸に魔女の長い指が伸びる。
「ひあん!やっ、やっだ!ごしゅじんさまぁっ」
 くりくりと捻られてお腹の奥が熱くなる。細い指で自ら捏ねる小さな粒はトロトロと溢れた若い密にまみれてぷっくりと腫れている。
「ふう、ん……あ、ふ、あぁん」
 擦る度にじんじんと甘い疼きが拡がっていく。その心地好さに身体を震わせながらも馴れない指では刺激が足りない。
「んんっ、あっ、あぁ」
 強請る様に喘ぐグレーテルの声を聞かされ、ヘンゼルは固く歯を食い縛った。強烈に沸き起こった自身を触りたいと言う欲求。でもそれを引き起こしたのが愛する妹の声だと言う事がヘンゼルにブレーキを掛ける。
 一人布団の中で苦悩するヘンゼルに魔女が喉の奥でくつくつと嗤った。目の前のグレーテルは涙を流して快楽に溺れ始めている。幼いながらも香り立つ甘い匂いに食指をそそられて。
「あぁ、旨そうだ」
 ごくりと喉を鳴らして上体を倒すと、魔女はクニクニと捏ねていた小さな芽に舌を絡めて吸い付いた。
「ひやああんっ!」
 弄られ続け、敏感になっていた芽を襲われてグレーテルが身体を反らして嬌声を上げる。
「ひあっ、あっ、あぁんっ、やぁ!」
 時に歯を立て、強く吸い上げ、赤く腫らした幼芽を思うままに弄ぶ。秘めたるソコへの魔女の口淫でなければ達しないよう術を掛けられた幼い身体はイキ着く事が出来ずにびくびくとその身を震わせる。苦しいほどの快感に逃れたいと身を捩るのに魔女の命に縛られた小さな指は上と下、二つの粒をクリクリと責め続ける。
「もぉや、あぁ……たすけて、おにいちゃあぁん」
「っ、グレーテル……!」
 すがるように自分を呼ぶグレーテルの声。
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