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女子大生 祐里 屈辱のオーディション
第11章 祐里の回想 美佐 ③ 脱毛
アポを取り、渋谷の瀟洒なビルを訪ねた美佐。
エレベーターで最上階へ・・
[渡辺美容クリニック] TVCMでお馴染みの美容外科。

受付を済ますと、何故か豪華な応接室に通される美佐。
(何? この待遇は? 私、只の女の娘 中西 美佐の名前で・・しかも、客じゃ無くて、無料モニターなのに?)

ノックと共に、白衣を着た中年の男が颯爽と現れた。
TVCMにも自ら出演する、院長の渡辺 崇 本人だった。
(あ、TVよりも全然いい男・・でも、何でっ?)

向かいのソファに座り、長い脚を組む姿が、見事に様になっている渡辺・・
「やぁ、やっぱり、美佐サンだっ・・」
「失礼ですが、院長は私の事を・・?」
怪訝そうな顔の美佐・・

「いやぁ、失敬失敬・・昔、そう、10年程前かなぁ? 何かのパーティーで、中西会長に紹介されてね、貴女はまだ小学生だったけど。 可愛い子だったが、まさか、ここまでの美少女に成長するとは?」
「院長、今日は私、モニターで来ただけですが・・」
「そうそう、それだが・・美佐サンが良ければ、是非、我が社のモデルになって・・・・」
「いえ、申し訳ございませんが、お断りします・・単純に、モニターとして、脱毛の施術をお願いします・・」

(ふんっ、小娘がっ、偉そうに・・後で、吠え面をかくなよっ)
屈辱に顔をしかめる崇。
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