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女子大生 祐里 屈辱のオーディション
第11章 祐里の回想 美佐 ③ 脱毛
まるで、手彫りの刺青針の如き、ニードル治療具。
その先端が、肩口の筋肉の隙間に突き刺された・・

最初のピリッとした痛みに、筋肉を硬直させる美佐。
「中西様、まだ、大丈夫ですよねっ・・?」
「はいっ、平気です」
「では、徐々に差し込みますから、力を抜いて・・」

1mm単位で、美佐の顔を観ながら、慎重に針を進める崇。
「中西様、これも平気ですか?」
「あ、は、はいっ・・」
「これはっ?」
「・・・・ぁ・・だ、大丈夫・・です」
(ふっ、我慢強い娘だっ・・なら、こうだっ・・)

残りの針先を、根元まで一気に貫く崇・・
五寸釘でも打たれた如き激痛に、堪らず身を捩る美佐・・
思わず逃れようとする左手を、崇が掴んだ・・

「おやっ? どうされました、中西様? 腋に比べたら鈍感な肩口、それも、針を刺しただけですよっ・・もう、無理ですかっ?」
(うふっ、普通は押さえ付けて射つ、筋肉注射の数倍の苦痛だろうなぁ? この娘、よくも、呻き声を出さずに・・)
(な、なんなのっ、この痛みは? でも、耐えないと、脱毛をシて貰えないなら・・私、変わるんだもの・・)

「中西様、続けますか? 一度、レーザー照射に入りますと、途中で止められませんが?」
「あ、勿論、お願いします」
脈打つ度に駆け巡る痛みを堪えて、毅然と答える美佐。

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