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女子大生 祐里 屈辱のオーディション
第2章 祐里の回想 ①
祐里が連れて行かれたのは、渋谷のバーだった。
厳しい家庭で育てられ、元々ファザコン気味の祐里。
一回り以上の年齢差だが、精悍な深野に惹かれている祐里。

そこは祐里の想像も出来ない、大人の世界だった。
シックで豪華な調度品、薄暗い店内、上品な客達・・
誠司に勧められるままに重ねるワイングラス、自分を見つめる視線に、顔を赧らめ俯く祐里の耳に静かなBGMが・・

「祐里・・踊ろうか・・?」
否やも無い祐里、夢心地で誠司の手に導かれるままに・・

誠司の思いがけない程の厚い胸に身を委ねる祐里。
腰に回された誠司の手から、甘い疼きが身体を奔る。
顔をあげ眼を閉じる、塞がれる唇、身体を駆け巡る疼き・・

誠司のステップが乱れる、薄眼を開けた祐里が捉える誠司の視線。
隣のカップル・・
隙のない壮年の紳士と、娘の如き美少女・・
両手を頭の上に持ち上げた美少女の腋に口を付けた紳士。
静かなBGMに重なる美少女の、微かな啜り泣き・・
ふと見上げると、誠司の熱い視線、生唾を呑む祐里。

「祐里・・いい・・?」
吐息の如き誠司の声に、顔を赧らめ頷く祐里・・
「・・ぁ、今日、練習してバイトして・・祐里、汗、いっぱい、かいてて・・は、恥ずかしい・・・・」
「祐里っ・・観せて・・」
「・・ぃ、嫌ぁぁ・・誠司の、エッチぃぃ・・」
誠司が祐里の肘を握り、右腕を持ち上げた。




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