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色欲のいりひ
第2章 2
もう少しだ。
あと一本、一リットルのペットボトルに入っている水を飲み干したら、はじめることにする。
テントの中から右手が伸びてくる。
その右手はペットボトルを強く掴んだ。
そしてペットボトルを掴んだまま、テントの中に運び込む。
横になったまま左手でペットボトルを抑え、右手で蓋をあけている。蓋をあけたはいいが中々口にしようとしない、上体を少しだけ起こしひとつため息をついて、ペットボトルに口をつける。一リットルのペットボトルはまたたくまに分量が減って行く。最後の一本を飲み干し、茉莉は空になったペットボトルをテントの外へと出す。ここからが儀式の最終章。アイツを満足させない限り、俺は一生苦しめられる。俺はその場で全裸になりテントの中に這いつくばりながら入る。
とても狭いテントの中で茉莉とふたりになった。俺は足を開き膝をまげて仰向けに寝転ぶ。開かれた足の間に茉莉が両ひざを入れ、そして両手を俺の両肩の上あたりに置くと、茉莉の顔からは大量の汗が俺の顔めがけて、滴り落ちてくる。
「いつもので良いのね」
茉莉は俺の顔に唾液をたらす。薄目をあけて確認すると茉莉は瞳を閉じ俺の顔の4.5cmくらい先にあたりに茉莉の顔があった。
カエルの卵のような唾液が、ゆっくりと俺の顔に垂れてくる。その垂れた唾液の白いあぶくのの塊は、鼻の頭から右の頬を伝っていく。そんな感触が何回か続き、唾を吹きかける音と同時に、冷たい粒の感触が、俺の顔面を襲った。そんな行為が5分ほど続いた。
次は汗だくのカッパを俺に着させる。なんともいえない汗の感触と柔らかさが止め処もない欲望を、ストレートに包み込んて行く……。
この光景をしっかりと目に焼き付けることが、アイツに対しての挑戦。
意識が遠のいていく、くそっ、今日もアイツにやられるのか…… 。
── 寒さで目が覚めると、どっぷりと日が暮れていた。
またしても意識を失った。
アイツの仕業だ。
足元から涼しい風が吹き込んでくる。
網戸にしたままだった。
テントの出入り口は、開け放たれたままだった。
足元の寒気さはこれだったのかと、妙に納得した。
今夜もひとりパソコンに向かう。
毎度のことだが、むなしさを感じる。
動画機能で再生する。
あと一本、一リットルのペットボトルに入っている水を飲み干したら、はじめることにする。
テントの中から右手が伸びてくる。
その右手はペットボトルを強く掴んだ。
そしてペットボトルを掴んだまま、テントの中に運び込む。
横になったまま左手でペットボトルを抑え、右手で蓋をあけている。蓋をあけたはいいが中々口にしようとしない、上体を少しだけ起こしひとつため息をついて、ペットボトルに口をつける。一リットルのペットボトルはまたたくまに分量が減って行く。最後の一本を飲み干し、茉莉は空になったペットボトルをテントの外へと出す。ここからが儀式の最終章。アイツを満足させない限り、俺は一生苦しめられる。俺はその場で全裸になりテントの中に這いつくばりながら入る。
とても狭いテントの中で茉莉とふたりになった。俺は足を開き膝をまげて仰向けに寝転ぶ。開かれた足の間に茉莉が両ひざを入れ、そして両手を俺の両肩の上あたりに置くと、茉莉の顔からは大量の汗が俺の顔めがけて、滴り落ちてくる。
「いつもので良いのね」
茉莉は俺の顔に唾液をたらす。薄目をあけて確認すると茉莉は瞳を閉じ俺の顔の4.5cmくらい先にあたりに茉莉の顔があった。
カエルの卵のような唾液が、ゆっくりと俺の顔に垂れてくる。その垂れた唾液の白いあぶくのの塊は、鼻の頭から右の頬を伝っていく。そんな感触が何回か続き、唾を吹きかける音と同時に、冷たい粒の感触が、俺の顔面を襲った。そんな行為が5分ほど続いた。
次は汗だくのカッパを俺に着させる。なんともいえない汗の感触と柔らかさが止め処もない欲望を、ストレートに包み込んて行く……。
この光景をしっかりと目に焼き付けることが、アイツに対しての挑戦。
意識が遠のいていく、くそっ、今日もアイツにやられるのか…… 。
── 寒さで目が覚めると、どっぷりと日が暮れていた。
またしても意識を失った。
アイツの仕業だ。
足元から涼しい風が吹き込んでくる。
網戸にしたままだった。
テントの出入り口は、開け放たれたままだった。
足元の寒気さはこれだったのかと、妙に納得した。
今夜もひとりパソコンに向かう。
毎度のことだが、むなしさを感じる。
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