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色欲のいりひ
第3章 3
茉莉は無表情で外を眺めている。
「簾の向こう側って、なんか異世界みたいね」
茉莉が意外な発言をした。
「へぇー意外だな。茉莉の口から異世界なんて言葉が飛び出すなんて」
茉莉は押し黙っている。
「人と話すときは相手の顔をみたらどうなの。パソコンばかりに夢中になっていないで」
「そんなの俺の勝手だろう」
「そうね」
「パソコンは俺の唯一の友達だからさ」
「良いお友達みつけたわね」
「まあな」
俺は一度伸びをして、2.3度首を回す。
「よしっ設定完了」
「私はどうしたらいい? 」
「簀の子の部屋に行け」
茉莉はゆっくりと深い息を吐いた。
いつものことだが、不満げな表情だった。
俺にとってこの時間は有意義な時間だが、茉莉にとっては有意義でもなんでもないのだろう。
茉莉は簀の子の上で横になっていた。
簾の向こう側は丸見えだった。
テラスの隅にお丸を置く。
「お前のトイレはこれな」
茉莉は瞳をつむり無言だった。
部屋に戻り茉莉の様子をうかがう。
冷たい水や氷をアイスボックスの中に入れて、『すのこ』の部屋に入れる。茉莉はアイスボックスを勢いよく開けて、冷え切った冷水のペットボトルを喉越しで飲みほす。
茉莉は生き返ったように、『すのこ』の上に横になって寝転ぶ。
するといきなり、茉莉が上半身を起こして苦痛にゆがんだ表情を覗かせた。
冷たいものを飲み過ぎたせいか、茉莉は腹を下しお丸にまたがり勢いよく下痢便をもよおす。
その音は瞬く間に、静かな住宅街に鳴り響く。簾の向こう側の通行人たちも、「何事か」と足を止めてみている。
夏休みも相成って子供たちも元気よく外を走り回っている。
「臭せぇー」
「ほんとだ、くせぇー」
子供たちが、くせぇー、くせぇーと大声で言ってる。
「この辺うんこくせぇー」
「ほんとだ、うんこくせぇー」
子供たちは正直だ。
思ったことをすぐに口に出す。
だが彼らはまちがっていな、なぜなら本当にうんこの匂いがするのだから。
簾の向こう側から子供たちはこちら側をみている。
茉莉は声なき涙を流し、眉間に皺をよせ歯を食いしばりながら、お丸にまたがり、必死に下痢便をもよおすのをこらえている。とても苦しそうな表情だ。
これは愉快。
さすがアイツはよいセンスをしている。
ここまで見届けたのははじめてのことだ。
興奮してくる。
「簾の向こう側って、なんか異世界みたいね」
茉莉が意外な発言をした。
「へぇー意外だな。茉莉の口から異世界なんて言葉が飛び出すなんて」
茉莉は押し黙っている。
「人と話すときは相手の顔をみたらどうなの。パソコンばかりに夢中になっていないで」
「そんなの俺の勝手だろう」
「そうね」
「パソコンは俺の唯一の友達だからさ」
「良いお友達みつけたわね」
「まあな」
俺は一度伸びをして、2.3度首を回す。
「よしっ設定完了」
「私はどうしたらいい? 」
「簀の子の部屋に行け」
茉莉はゆっくりと深い息を吐いた。
いつものことだが、不満げな表情だった。
俺にとってこの時間は有意義な時間だが、茉莉にとっては有意義でもなんでもないのだろう。
茉莉は簀の子の上で横になっていた。
簾の向こう側は丸見えだった。
テラスの隅にお丸を置く。
「お前のトイレはこれな」
茉莉は瞳をつむり無言だった。
部屋に戻り茉莉の様子をうかがう。
冷たい水や氷をアイスボックスの中に入れて、『すのこ』の部屋に入れる。茉莉はアイスボックスを勢いよく開けて、冷え切った冷水のペットボトルを喉越しで飲みほす。
茉莉は生き返ったように、『すのこ』の上に横になって寝転ぶ。
するといきなり、茉莉が上半身を起こして苦痛にゆがんだ表情を覗かせた。
冷たいものを飲み過ぎたせいか、茉莉は腹を下しお丸にまたがり勢いよく下痢便をもよおす。
その音は瞬く間に、静かな住宅街に鳴り響く。簾の向こう側の通行人たちも、「何事か」と足を止めてみている。
夏休みも相成って子供たちも元気よく外を走り回っている。
「臭せぇー」
「ほんとだ、くせぇー」
子供たちが、くせぇー、くせぇーと大声で言ってる。
「この辺うんこくせぇー」
「ほんとだ、うんこくせぇー」
子供たちは正直だ。
思ったことをすぐに口に出す。
だが彼らはまちがっていな、なぜなら本当にうんこの匂いがするのだから。
簾の向こう側から子供たちはこちら側をみている。
茉莉は声なき涙を流し、眉間に皺をよせ歯を食いしばりながら、お丸にまたがり、必死に下痢便をもよおすのをこらえている。とても苦しそうな表情だ。
これは愉快。
さすがアイツはよいセンスをしている。
ここまで見届けたのははじめてのことだ。
興奮してくる。