この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
色欲のいりひ
第3章 3
 茉莉は無表情で外を眺めている。
「簾の向こう側って、なんか異世界みたいね」
 茉莉が意外な発言をした。
「へぇー意外だな。茉莉の口から異世界なんて言葉が飛び出すなんて」
 茉莉は押し黙っている。
「人と話すときは相手の顔をみたらどうなの。パソコンばかりに夢中になっていないで」
「そんなの俺の勝手だろう」
「そうね」
「パソコンは俺の唯一の友達だからさ」
「良いお友達みつけたわね」
「まあな」
 俺は一度伸びをして、2.3度首を回す。
「よしっ設定完了」
「私はどうしたらいい? 」
「簀の子の部屋に行け」
 茉莉はゆっくりと深い息を吐いた。
 いつものことだが、不満げな表情だった。
 俺にとってこの時間は有意義な時間だが、茉莉にとっては有意義でもなんでもないのだろう。
 茉莉は簀の子の上で横になっていた。 
 簾の向こう側は丸見えだった。
 テラスの隅にお丸を置く。
「お前のトイレはこれな」
 茉莉は瞳をつむり無言だった。
 部屋に戻り茉莉の様子をうかがう。
 冷たい水や氷をアイスボックスの中に入れて、『すのこ』の部屋に入れる。茉莉はアイスボックスを勢いよく開けて、冷え切った冷水のペットボトルを喉越しで飲みほす。
 茉莉は生き返ったように、『すのこ』の上に横になって寝転ぶ。
 するといきなり、茉莉が上半身を起こして苦痛にゆがんだ表情を覗かせた。
 冷たいものを飲み過ぎたせいか、茉莉は腹を下しお丸にまたがり勢いよく下痢便をもよおす。
 その音は瞬く間に、静かな住宅街に鳴り響く。簾の向こう側の通行人たちも、「何事か」と足を止めてみている。
 夏休みも相成って子供たちも元気よく外を走り回っている。
「臭せぇー」
「ほんとだ、くせぇー」
 子供たちが、くせぇー、くせぇーと大声で言ってる。
「この辺うんこくせぇー」
「ほんとだ、うんこくせぇー」
 子供たちは正直だ。
 思ったことをすぐに口に出す。
 だが彼らはまちがっていな、なぜなら本当にうんこの匂いがするのだから。
 簾の向こう側から子供たちはこちら側をみている。
 茉莉は声なき涙を流し、眉間に皺をよせ歯を食いしばりながら、お丸にまたがり、必死に下痢便をもよおすのをこらえている。とても苦しそうな表情だ。
 これは愉快。
 さすがアイツはよいセンスをしている。
 ここまで見届けたのははじめてのことだ。
 興奮してくる。
 
/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ