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純愛ハンター
第8章 裁き8、マイスイートホーム
「あぁ、お嬢…可愛そうに可愛そうに…分かるよぉ、迷ってんだろぉ?真紀さん、お姉さまはこうして時々情緒不安定になってお父様をぶち殺す決意が鈍っちゃうの…許してあげてね?」

わざとらしくそう言った。だがお嬢はそれを一瞬で振りほどき、全身に殺意を漲らせて玲子を激しく睨んだ。
2人のやり取りを、真紀はオロオロと困惑しながら見ていた。

「お父様は絶対に殺らせない…!もしすでに復讐計画立ててるってんなら…どんな手を使ってでも命がけでぶっ壊してやるよっ…!」
「あぁ、怖い怖い…」

玲子は肩をすぼめて両手を大きく広げ、おどけたポーズを取った。

「怖くさせてんのは誰だ!」
「怖いってのはねぇ、お嬢…アンタのその剣幕の事を言ってんじゃないんだ…アンタの父親への限りない愛情が不気味で怖ぁい…って言ってんだ」
「何だってぇ…?」
「その優秀なオツムで良く考えなよ。真紀さんは父親をブッ殺したくて勇気を振り絞ってこんな怪しい復讐屋にわざわざ足を運んでんだよ?その言い分を聞こうとしないアンタが怖い…って思うのそんなにおかしな事かしらぁ?」
「うっ…!」

返す言葉が無いお嬢は、両拳を握り締めてブルブル…と震えた。

「ともかく、依頼者である真紀さんの話を聞こうじゃないか」

玲子は真紀にミネラルウォーターのペットボトルを差し出した。

「そんなモノ飲むなっ…!」

だがお嬢がペットボトルを手で弾くと床に落ちて割れ、ペットボトルの中身はレンガ造りの床にジワジワとこぼれ出した。

「もういい!帰るよ真紀っ!」
「お、お姉さま…私嫌ですっ!帰らない…は、話しさせてぇ…!」

お嬢は真紀の手を引いて事務所から引きずり出そうとするが、真紀はソファのへりを掴んで懸命に踏ん張った。

「真紀!いいから私の言う事聞けっ!」
「あはは!お嬢…まるで教育ママみたいだね」
「うるさいっ!真紀…いい加減にしないとぶん殴るよ…」
「嫌ですっ!殴られたって…話すまで帰らない!」
「ってかお嬢…アンタどこに帰るつもり?また契約内容を忘れたのかい?」
「私はもう…契約を何度も何度も破ってどうされても仕方ない身だ!煮るなり焼くなり好きにしなよ…私は今ヤケになってるって言ったろぉ?あっ…真紀!」

真紀はお嬢の手を強引に振り切ると、玲子に訴えかけた。
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