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第8章 アトス　――トーホー開発　経理部

「ええ。何が目的なんでしょう。必ず目的があるはずなんですが」
そう呟くアトスに、松永が頷く。
「あとは、ポルトスやアラミスが集めているパズルと合わせて、どこにどうはめ込むかだな」
　松永は言った。
「ええ。まるでジクソウパズルですね。だけど、パズルが全部そろわなければ、どんな絵が現れるかもわからないし……」
　遠くを見る目をするアトスに、松永が小さく笑いかけた。
「いや、我々は警察じゃない。全部パズルを探し当てなくても、事が解決すればいいんだ。証拠が見つからなければ、その時は証拠を作るまでさ」
　謎かけのような松永の言葉に、アトスも頷くしかなかった。