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レディー・マスケティアーズ
第10章 ポルトス&ダルタニァン ――パークサイド・パレス
 翌土曜日の朝七時四十五分。
 東日本を直撃した台風の影響で、都内は朝からの豪雨だった。夜が明けても外は薄暗く、九月とは思えない肌寒さだ。
「海綿清掃」の事務所――銃士隊本部――には、所長の松永と坂上、工藤の三人に加えて、昨日の深夜に駆け付けたゲジゲジ眉毛の元刑事吉岡と、アトスこと館山千尋が詰めていた。
 松永は、壁の大型スクリーンにもう一度目をやった。
 塚越涼子の例のプレゼントが役に立ったな。田野倉祐作の居場所を示す緑色のランプ――キーホルダーに仕掛けたGPS機能――は、札幌市内で点滅している。
 やつは、まだ向こうに足止めだ。
 テレビのニュースキャスターも、台風の影響で札幌・羽田の航空便は全便欠航。再開は午後になるだろうと報じていた。
「午後に運航が再開されたとしても、田野倉が東京のマンションに戻れるのは、早くて四時というところですね」
 同じテレビ画面を見ていた坂上が言った。 
「ああ。天の恵みだ。その分、こちらの準備に時間がかけられる。坂上、工藤。どんな具合だ?」
「ばっちりですよ。機械類のほうはスタンバイOKです」
 無精ひげを浮かべた工藤が親指を立てる。徹夜作業のせいか、いつものアロハはよれよれだった。
「よし。すぐに出動だ! 坂上も工藤も、出かける前にひげを剃っておけよ。アトスとヨシさんは、ここで待機だ。それと、アトス。念のために、北海道新幹線の時間と運転状況も調べておいてくれ」
 松中が告げる。
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