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女子大生 ますみ 恥辱の裁判
第2章 事件後の出来事
翌日、警察署内で警部に呼び出された俺。
「先程、相手の弁護士から連絡があったよ・・まだ25歳だが、遣りてで有名な、並木 美佐という女性だ。偶然か、この弁護士も娘と同じ大学でバド部だ・・君も知っての通りに、被告の純子って娘もだ、何か変じゃ無いかっ・・?」

「警部っ、俺も引っ掛かる事が・・あの純子って娘、お嬢さんを目の敵にして、嵌めようとしている気がして・・
親の財力を使えば、何とでもなるでしょうし、弁護士が互いの知り合いなのもそうですし・・」

「確かにっ、裁判を利用して、悪巧みを・・」
「俺、前に担当した女子高生の強姦事件で、裁判を傍聴したんですけど、それはもう、原告の娘が可哀想で・・」
「ああ、和姦か強姦かの判断基準の論争だろっ? 当時の様子を、根掘り葉堀り、あからさまに尋ねて、被害者の女の娘に証言させる訳だから、若い娘にとっては堪んないわなぁ・・?」

俺の脳裏に、法廷で恥辱に涙ぐむ ますみの姿が浮かぶ。
(あんな、愛らしくて清楚な娘が、寄ってたかって虐められるなんてっ・・そんなの、俺、観たく無いっ・・)
「警部、お嬢さんも納得出来て、裁判を避ける方法って、何か無いんですか?」
「ううんっ、俺に似たのか、頑固な娘だからなぁ・・」
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