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罪人の島
第2章 島へ
 美奈子は、その足で食堂に戻り、武田に着替えを貸してくれるよう頼んだ。
 
「承知致しました。申し訳ありませんが、荷物のある倉庫までついて来てください」
「はい、ありがとうございます」

 武田は、さっきまで羽織っていた麻のサマージャケットを脱いでいた、
 前を行く武田の肩から肘にかけての筋肉の盛り上がりが凄い。
 ボディービルダーという感じではなく、格闘技をしている人とか、そういう種類の筋肉に見えた。
 美奈子の身体のどこかで反応が起きたらしく、キュンとした。

「ここですよ」

 そう言われた時、美奈子はハッとした。
 なぜか赤面してしまったのは、身体の反応を気取られたのではないかと思ったからかもしれない。
 心の中は見えないはずだが、赤面したらバレるかもしれないと思う。

(そうじゃないと思うけど、この人のことが好きなのかしら?)

 美奈子は、自分でもよく分からなかった。
 一瞬立ちすくんだ美奈子の顔を、武田が正面からじっと見ていた。

「あ、あの、勝手に箱を開けてもいいのでしょうか?」
「別に構いませんよ。レディースと書いてあるのが女性用で、下着はこっち、それでおそらく職員用の衣類を着てもらうのでしょうから、それは、この茶色の箱の中にあります」

 職員用の衣類は、看護師用の制服がほとんどで、ワンピース型とパンツ型があった。
 後は白衣だったので、こちらはちょっと着られない。
 美奈子は、淡いピンク色のワンピースと白いワンピースを一枚ずつ選んだ。
 下着と書いてある箱を開けて驚いたのは、あまりにも奇抜な色やデザインのものばかりが入っていたことだった。
 クロッチの部分に穴が開いていたり、全体が透けているビスチェなど、写真で見た事はあるが手にするのは初めてのものばかりだった。

「あ、間違えました。こっちの箱です」

 あっけにとられている美奈子に武田が別の箱を示した。
 さっそく蓋を開けてみると、白やグレイやベージュの地味な色のスポーツブラとショーツがあった。
 それなりに形の良いものが揃っていたので、こちらも各色を2組ずつ選んで手にした。
 あの派手な下着についても質問をしたかったけれど、勇気がなかった。
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