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呟き…
第9章 どこまでが浮気…6
意外と多趣味な悠真君…。
ジムで筋トレをしてゴルフをしてガンプラもやる。
「つまり無趣味なのはお前だけだ。」
悠真にトドメを刺される。
「じゃあ、悠真のガンプラみたいに車の改造をしてみるとか…。」
それなら多分、趣味としてお父さんが一緒にやってくれそうな気がする。
「その改造車に乗って親子でぼーそーする気か?そもそもガンプラは1から組み立てる物であり、改造は既にある物を変化させる行為である。」
「ゔっ…。」
悠真が言うようにお父さんの改造では間違いなく反社会的な物にしかならない。
建築以外に趣味があるか?
小説モドキを細々と書いてる。
好きな時間に好きなように…。
だけど仕事や生活が優先であり、悠真と居る時などはあまり小説を書かないようにしてる。
趣味と言えるほど打ち込んで書いてるという自信ははっきり言って無い。
「趣味か…。」
連休3日目にして退屈を極めた私のボヤきに悠真が微妙な表情をする。
「あのさ、ガンプラじゃないが城とかの模型を作ってみるとかありか?」
私の目を覗き込み確認するように聞いて来る。
この行動は私の感情や心境を探りながら話をする時の悠真の癖みたいなものだ。
「お城?」
「姫路城とか色々とあるぞ。外国の城とかも…。」
「お城かぁ…。」
「建物ならお前でもやる気になんじゃねえの?」
「お城ねぇ…。」
「別に城じゃなくても寺とか、とにかく有名な建築物なら模型はあるぞ。」
なんとなく説得の形へと話が進む。
だが、しかし…。
「素材はやっぱりプラスチックだよね?」
私の質問に悠真が嫌そうな顔をする。
「模型だからな…。」
悠真は頬を引き攣らせて嫌味ったらしく呟く。