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呟き…
第10章 どこまでが浮気…7
相馬さんなら私に趣味を兼ねた仕事の建築を簡単に与えてくれる。
だけど相馬さんの与え方じゃ、きっと私は仕事が恋人になってまう。
悠真くらいの与え方が丁度良いとつくづく思う。
「悠真…、動けんから退屈や。」
「なら気を失うまで、まんこを舐めたろか?」
「近寄んな。」
そうやって退屈でも悠真と気楽にじゃれ合ってる時間が私は好きだ。
その3日後…。
かなり不機嫌な悠真が私を睨んで見下ろす。
「浮気は間違いなく終わってんだよな?」
「そない言われても…、そもそも未遂の話やし。」
「だったらお前が電話しろ。」
「えーっ!?」
ブツブツと文句を言いながら相馬さんに電話をする羽目になる。
理由は捻挫の翌日から3日間に渡り、花束とホールケーキとライブのブルーレイが私宛の宅急便で相馬さんより届くからだ。
私に怪我をさせてしまったと思い込む相馬さん流のお詫びらしい。
私は最初の1日だけだろうと貰ったその日に電話して『ありがとうございます。』とお礼を言えば終わりだと軽く考えてた。
しかし、相馬さんのお詫びは止まらず、毎日のように届くホールケーキは悠真と2人だけでは食べ切れないまま悠真の不機嫌が加速する。
「すみません、相馬さん…、相馬さんが送ってくれてる宅急便についてですが…。」
『ちゃんと届いてるか?それよりも来夢ちゃんの好みがわからんからケーキにしてたけど、他に食べたい物があったら遠慮なく言うてや。』
「いや、別に食べたい物とか無いのでお気持ちだけで結構です。」
『ほなら他のもんか?動かれへんから退屈やろ?ブルーレイ以外でも本とかゲームとか送るで。』
「いや、ほんまにお気持ちだけで結構です。」
『今田さんが妬くんか?構へんやん。僕と来夢ちゃんの仲やろ。』
どんな仲かは知らんが、とにかく宅急便攻撃を止めて欲しいとか思えない。